4月6日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 南海 5勝2敗 0.714 神田武夫
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 4勝3敗 0.571 若林忠志
勝利投手 神田武夫 3勝1敗
敗戦投手 若林忠志 3勝2敗
三塁打 (南)岡村 (神)土井垣
勝利打点 室井豊 2
ファインプレー賞 (南)国久松一 1
神田、北原の活躍で南海が首位に並ぶ
阪神は初回、一死後御園生崇男が三塁内野安打から二盗に成功、カイザー田中義雄の中前タイムリーで1点を先制する。続く土井垣武のセンター右へのヒットで一走田中は三塁に達し、更にホームを狙うが「8-6-2」と渡ってタッチアウト、この隙に打者走者の土井垣も二塁に走るがキャッチャー室井豊からの送球に刺されてタッチアウト、このプレーに対して一度はダブルプレーが記録されたが後に取り消された。一連のプレーとは認められなかったのである。
4回まで毎回の5安打を放ちながら無得点だった南海は5回、先頭の柳鶴震がストレートの四球で出塁、トップに返り国久が送って一死二塁、猪子利男は左飛に倒れるが北原昇が四球を選んで二死一二塁、岩本義行の三ゴロをファースト土井垣が後逸する間に二走柳が還ってこの回ノーヒットで1-1の同点に追い付く。
阪神は6回、一死後御園生が中前打、田中もレフト線にヒットを放ち、土井垣が四球を選んで一死満塁、玉置玉一は三振に倒れて二死満塁、若林忠志の打席で三走田中が「2-6C」で刺されてタッチアウト。ショート猪子が三塁ベースに入って三走田中にタッチしたものであるが、サードがダッシュしてショート猪子が三塁ベースに入る変則ピックオフか、キャッチャーからのピッチャー返球が高く逸れてショート猪子がカバーし、ピッチャーに返す振りをしてボールをグラブに収めたまま三走田中に近づきタッチしたか、これだと隠し玉になるがスコアカードには隠し玉の記載はない。何れにしろ阪神は無得点。
阪神は7回、一死後三輪裕章、野口昇が連続四球で一死一二塁、しかし金田正泰に代わる代打高山泰夫の三ゴロで野口は二封、高山が二盗を決めて二死二三塁とするが上田に代わる代打松本貞一は右飛に倒れて南海はこの回もピンチを防ぐ。
ピンチの後にはチャンスあり。南海は8回、先頭の北原が四球を選んで出塁、岩本の投ゴロの間に北原は二進、村上一治の遊ゴロの間に北原は三進、岡村がストレートの四球を選んで二死一三塁、室井が左前に決勝タイムリーを放って2-1と勝ち越す。
神田武夫は8安打3四球4三振1失点、自責点ゼロの完投で3勝目をあげる。阪神先発の若林忠志は「スミ一」を守れず2敗目を喫した。
同じ胸の病を持つ神田が投げると活躍する北原昇は実に実戦的なプレイヤーであり、5回も8回も四球を選んで南海の2得点に貢献する。南海は5勝2敗で巨人、阪急と並んで首位に立ったが、北原昇の活躍に負うところが大きい。
*神田武夫は134球で完投、3勝目をあげる。
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