2014年9月17日水曜日

17年 阪急vs名古屋 2回戦


4月5日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 2 0 0 0 0 2 0 0 5 阪急    5勝2敗 0.714 森弘太郎
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 名古屋 3勝4敗 0.429 石丸進一

勝利投手 森弘太郎 1勝1敗
敗戦投手 石丸進一 1勝1敗

二塁打 (急)中島 (名)飯塚
本塁打 (急)山田 1号

勝利打点 黒田健吾 1


森弘太郎、完投で今季初勝利

 阪急は初回、一死後フランク山田伝がストレートの四球で出塁、山田が二盗を決めて一死二塁、黒田健吾がレフト線にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪急は2回、先頭の森田定雄が四球で出塁、パスボールで森田は二進、中村栄の二ゴロで二走森田は動けず、続く江口行雄の遊ゴロの間に森田は三進、森弘太郎が四球を選んで二死一三塁、トップに返り中島喬の右中間二塁打で二者生還して3-0とする。

 名古屋は3回、一死後桝嘉一がレフト線にヒット、山下実が左前に流し打って一死一二塁、吉田猪佐喜がセンター右にタイムリーを放って1点を返し1-3。

 序盤戦で乱れた名古屋先発の石丸進一は3回以降立ち直り6回まで無失点。

 阪急は7回、先頭の江口の三ゴロをサード芳賀直一がエラー、森が三前に送りバントを決めて一死二塁、トップに返り中島は三ゴロに倒れて二死二塁、山田がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込み5-1として試合を決める。

 3年連続20勝を狙う森弘太郎は4安打3四球2三振の完投で今季初勝利をあげる。


 勝利打点は先制&決勝タイムリーを放った黒田健吾に記録されるが、本日の殊勲者は3打数2安打2得点2打点2盗塁、本塁打1本のフランク山田伝でしょう。点差のついた試合では先制打が決勝打になるケースが多い。当然先制&決勝打を放った打者に勝利打点が記録されるが真の殊勲者が違うケースは間々ある。但し、先制&決勝打が殊勲打ではないと断言できる根拠はない。この試合4打数1安打1打点だった黒田健吾は典型事例でしょう。


 当ブログでは、世界に先駆けて戦前の勝利打点を公表していますが、勝利打点だけが勝負強さのバロメーターではないことを理解しています。内野ゴロや押出し四球が勝利打点となったケースでは「真の殊勲打」も記録しています。こちらはごく一部しか公表していませんが、いずれ機会があればまとめて公表するつもりです。


 因みに当ブログは、一般の認識とは異なり勝利打点を高く評価しています。公式記録であった時代でもその時代の最強打者が勝利打点王になるケースが多かったことは歴史的事実です。併殺崩れや押出し四球で勝利打点が記録されるケースもある訳で、それだけを取り上げて「勝利打点なんかダメだ~」と駄々をこねる声が多くなり勝利打点は公式記録から抹消されました。しかし、歴史的事実として、勝利打点は勝負強さのバロメーターとなりうることを当ブログは発見しています。事実関係を調べることなく、併殺崩れや押出し四球のみを取り上げて勝利打点の価値を見出そうとしない人が多いのですが、それならその試合の真の殊勲打を把握すればよいだけの話です。それをやらない人達に、「勝利打点なんかダメだ~」と駄々をこねる資格はありません。




*森弘太郎は4安打完投で今季初勝利をあげる。










 

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