2025年3月7日金曜日

22年 南海vs金星 4回戦

6月2日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 2 5 0 0 0 0  1  8 南海 17勝11敗 0.607 丸山二三男
0 0 0 0 1 0 0 6 0  0  7 金星 12勝16敗 0.429 内藤幸三 門馬祐 江田孝

勝利投手 丸山二三雄 5勝2敗 
敗戦投手 江田孝         4勝7敗

二塁打 (南)朝井、丸山
三塁打 (南)朝井

勝利打点(南)田川豊 3

猛打賞 (金)清原初男 4


南海ホークス初勝利

 西宮の第2試合は丸山二三雄と内藤幸三両左腕の先発で午後2時55分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は4回表、先頭の朝井昇が四球を選んで出塁、飯田徳治の三ゴロで朝井は二進、山本一人監督はストレートの四球で一死一二塁、堀井数男の三塁線タイムリーで1点を先制、二死後丸山がレフト線にタイムリー二塁打を放ち2-0とする。

 南海は5回表、先頭の安井亀和が四球を選んで出塁、トップに返り田川豊は一塁線にヒット、安井、田川の俊足コンビがダブルスチールを決めて無死二三塁、一死後飯田の左前タイムリーで3-0、飯田が二盗を決め、山本は四球で一死満塁、堀井が左前に2打席連続のタイムリーを放ち4-0、岡村俊昭が中前に2点タイムリーを放ち6-0、丸山も右前にタイムリーを放ち7-0と大量リードする。

 金星は5回裏、先頭の坪内道則監督が左前打で出塁、酒沢政夫の二ゴロの間に坪内は二進、清原初男の中前打で一死一三塁、西沢道夫の左犠飛で1点を返す。

 金星は8回裏、先頭の小前博文が中前打で出塁、大友一明が左前打で続いて無死一二塁、7回から内藤に代わってマウンドに上がっていた門馬祐が右前にタイムリーを放ち2-7、辻勇夫の左前タイムリーで3-7、山本秀男は四球を選んで無死満塁、トップに返り坪内の左犠飛で4-7、レフト堀井からの本塁送球を中継したセカンド安井の悪送球で二走辻は三塁に、一走山本は二塁に進んで一死二三塁、酒沢の連続左犠飛で5-7、清原の中前タイムリーで6-7と1点差、西沢の中前タイムリーで7-7の同点に追い付く。

 金星は9回から三番手として江田孝がマウンドに上がる。

 南海は10回表、二死後坂田清春が左前打で出塁、安井はストレートの四球で二死一二塁、トップに返り田川が右前にタイムリーを放ち8-7と勝ち越す。

 丸山二三男は14安打を打たれたが1四球1死球4三振の完投で5勝目をマークする。
 金星は14安打全てがシングルヒットであった。

 南海ホークスはチーム名改称後初勝利をあげた。

2025年3月6日木曜日

22年 阪急vs中日 5回戦

6月2日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 11勝18敗 0.379 森弘太郎 天保義夫 
0 1 0 2 0 1 0 0 X 4 中日 19勝7敗 0.731 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 3勝3敗 
敗戦投手 森弘太郎 1勝3敗

二塁打 (中)古川

勝利打点(中)三村勲 2

猛打賞 (急)野口明 2 (中)小鶴誠 1


小鶴が復活、清水は今季初完封

 西宮の第1試合は森弘太郎と清水秀雄の先発で午後1時8分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は2回裏、先頭の小鶴誠が中前打で出塁、杉浦清監督が送りバントを決めて一死二塁、加藤正二の三ゴロに二走小鶴が飛び出してしまい二三塁間でタッチアウト、加藤が二盗に成功、キャッチャー日比野武の悪送球もあって加藤は三塁に進み、三村勲の右前タイムリーで1点を先制する。

 中日は4回裏、先頭の古川清蔵が四球を選んで出塁、小鶴の三遊間ヒットで古川が三塁に進んで無死一三塁、ダブルスチールを決めて2-0、一死後加藤の中前タイムリーで3-0とリードを広げる。

 中日は6回裏、一死後古川がレフト線に二塁打、小鶴の左前タイムリーで4-0と突き放す。

 清水秀雄は安定した投球を見せて5安打3四球3三振、今季初完封で3勝目をマークする。

 強竜打線の中で不振だった小鶴誠が今季初の猛打賞。

 中日は首位を走る大阪に半ゲーム差で食らい付いている。

2025年3月5日水曜日

22年 太陽vs大阪 4回戦

6月2日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 1 0 0 0 0 2 0  0  3 太陽 11勝16敗 0.407 藤村隆男 井筒研一 
0 0 3 0 0 0 0 0 0 1X 4 大阪 20勝7敗 0.741 渡辺誠太郎 若林忠志

勝利投手 若林忠志 6勝3敗 
敗戦投手 井筒研一 0勝1敗

二塁打 (太)松井、中谷 (大)藤村
三塁打 (太)藤村、辻井

勝利打点(大)玉置玉一 1


大阪、3試合連続サヨナラ勝ちで8連勝

 第7節最終日、後楽園の第1試合は藤村隆男と渡辺誠太郎の先発で午後1時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は3回表、先頭の松井信勝が左中間に二塁打、藤村隆男が右中間にタイムリー三塁打を放ち1点を先制、一死後辻井弘の左飛で三走藤村はタッチアップからホームを狙うがレフト金田正泰からの好返球にタッチアウト。

 大阪は3回裏、一死後長谷川善三が四球を選んで出塁、トップに返り塚本博睦の中前打で一死一三塁、金田が中前に同点タイムリーを放ち1-1、富樫淳の遊ゴロでショート松井はゲッツーを狙って二塁に送球するがセカンド荒川昇治が落球、その間に金田が還って2-1と逆転、藤村富美男が四球を選んで一死満塁、土井垣武も押出し四球で3-1、太陽ベンチはここで先発の藤村隆男から井筒研一にスイッチ、本堂保次の中飛で三走富樫がタッチアップからホームを狙うがセンター森下重好からの好返球にタッチアウト。

 太陽は8回表、先頭の松井が四球を選んで出塁、井筒は二飛に倒れるが、セカンド本堂からの一塁送球が悪送球となる間に松井は二進、二死後辻井が右中間にタイムリー三塁打を放ち2-3と1点差、中谷順次が左中間に同点タイムリー二塁打を放ち3-3と追い付く。大阪はここで先発の渡辺が降板して若林忠志がマウンドに上がる。

 太陽は9回表、先頭の森下が左前打で出塁、伊勢川真澄が送りバントを決めて一死二塁と勝越しのチャンスを作るが後続なく無得点。

 大阪は9回裏、先頭の長谷川がストレートの四球で出塁、しかしトップに返り塚本は強攻策に出て「5-4-3」のゲッツー、金田も一ゴロに倒れて試合は延長へ。

 大阪は10回裏、一死後藤村が左中間に二塁打、土井垣は敬遠、本堂が中前打で続いて一死満塁、玉置玉一の二ゴロの間に三走藤村がサヨナラのホームに還って大阪が3試合連続のサヨナラ勝ち。

 大阪は5月23日の近畿戦で7点差をひっくり返して逆転勝ちしてから8連勝と勢いに乗る。

2025年3月3日月曜日

22年 巨人vs大阪 5回戦

6月1日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
3 0 0 0 0 0 1 0 0  0   0   0  4 巨人  10勝18敗 0.357 多田文久三 
1 2 0 1 0 0 0 0 0  0   0  1X 5 大阪  19勝7敗 0.731 梶岡忠義

勝利投手 梶岡忠義     6勝2敗 
敗戦投手 多田文久三 0勝1敗

二塁打 (巨)多田 (大)藤村
三塁打 (大)塚本
本塁打 (巨)小松原博喜 2号

勝利打点(大)藤村富美男 2

猛打賞 (大)藤村富美男(4安打)3


藤村富美男がサヨナラ打

 後楽園の第2試合は多田文久三と梶岡忠義の先発で午後3時2分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の山川喜作が四球を選んで出塁、一死後山川が二盗に成功、二死後川上哲治が右前に先制タイムリーを放ち1-0、ライト富樫淳が打球を逸らして川上は二進、当たっている小松原博喜がレフトスタンドにツーランを叩き込んで3-0とリードする。

 大阪は1回裏、二死後富樫が中前打で出塁、藤村富美男の左越え二塁打で二死二三塁、多田のワイルドピッチで富樫が還って1-3とする。

 大阪は2回裏、先頭の本堂保次が左前打で出塁、一死後長谷川善三が中前打、二死後トップに返り塚本博睦が中越えに同点の2点タイムリー三塁打を放ち3-3と追い付く。

 大阪は4回裏、先頭の玉置玉一が右中間にヒット、一死後梶岡の右前打で一三塁、トップに返り塚本は四球で一死満塁、金田正泰の右犠飛で4-3と逆転に成功する。

 巨人は7回表、一死後多田が左越えに二塁打、当たっている内堀保の中前タイムリーで4-4の同点に追い付く。

 その後は多田と梶岡の熱投が続き、試合は延長12回まで進む。梶岡の投球数は188球に達した。

 大阪は12回裏、先頭の塚本がストレートの四球で出塁、金田が三塁線にヒット、呉昌征が送りバントを決めて一死二三塁、藤村が多田の166球目を左前にサヨナラヒット、熱戦に終止符を打つ。

 梶岡忠義は9安打5四球5三振、12回を188球で完投し6勝目をマークする。

 12回裏は藤村を敬遠する手もあったが、その後も土井垣、本堂と強打者が続くので多田は勝負に出た。打線に隙が無いことがダイナマイト打線の強みである。

 一方の巨人では、山川、小松原、内堀だけが当たっているが、打順は一番、五番、八番と離れているので打線に繋がりがない。四番の川上も3割を超える打率を残しているが、小松原を投手として起用しているので常時川上の後ろを打ってはいないため、川上が歩かされると得点できないパターンが確立されているのである。

 黒沢俊夫は6打数無安打に終わった。最下位に低迷する巨人で病気を隠して出場を続けていたが、限界が近付いてきた。

2025年3月2日日曜日

22年 南海vs中日 5回戦

6月1日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 16勝11敗 0.593 別所昭 
0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 中日 18勝7敗 0.720 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 9勝3敗 
敗戦投手 別所昭     9勝5敗

二塁打 (南)山本 (中)金山、杉浦
三塁打 (中)大沢

勝利打点(中)古川清蔵 3


藤本英雄、エース対決を制す

 西宮の第2試合は別所昭と藤本英雄両エースの先発で午後2時54分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 近畿グレートリングはこの日からチーム名を南海ホークスに改称した。

 3回まで無安打の中日は4回裏、先頭の金山次郎がレフト線に二塁打、古川清蔵が中前に先制タイムリーを放ち1-0、杉浦清監督の遊ゴロの間に古川は二進、大沢清がセンター左後方にタイムリー三塁打を放ち2-0とりーどする。

 中日先発の藤本は3回まで無安打ピッチング。4回から7回までは毎回ヒットを許すが、5回は「4-6-3」、7回は「5-4-3」の併殺で切り抜ける。

 南海先発の別所も4回以外は無失点。

 南海は最終回、先頭の朝井昇が中前打で出塁、しかし岡村俊昭の二ゴロは「4-6-3」と渡ってこの日3つ目のゲッツー、最後は山本一人監督が中飛に倒れて「南海ホークス」としての初日を飾ることはできなかった。

 藤本英雄は6安打1四球1三振の完封でエース対決を制し、9勝目をマークしてハーラートップの別所に並んだ。