6月16日 (日) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 1 0 0 0 0 9 11 タ軍 15勝14敗 0.517 呉昌征
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セ軍 10勝19敗 0.345 白木義一郎
勝利投手 呉昌征 6勝2敗
敗戦投手 白木義一郎 5勝6敗
二塁打 (タ)土井垣
三塁打 (タ)御園生
勝利打点 (タ)土井垣武 3
猛打賞 (タ)富樫淳 1
戦後最初の無安打無得点
第8節の最終日は小雨降る西宮球場に7,126人の観衆を集めて行われた。
今季これまでの1試合当たり平均観客数は4,904人。これが日曜日だと10,374人なので、雨の影響で普段の日曜日より球場に足を運ぶ人の数は少なかったが、この7,126人は歴史の目撃者となった。
午後零時55分、呉昌征と白木義一郎の先発で杉村主審の右手が上がりプレイボール。審判は杉村、金政の二氏。
タ軍は初回、一死後御園生崇男が右中間に三塁打、土井垣武のニゴロをセカンド横沢七郎がエラーして御園生が生還し1点を先制する。土井垣には打点が記録された。
タ軍先発の呉昌征は快調な滑り出し。初回、先頭の一言多十はニゴロ、横沢は捕邪飛、飯島滋弥は遊ゴロ。2回、大下弘と白木は連続ニゴロ、長持栄吉は投ゴロ。3回、宮下義雄は三振、松永英一は投飛、石原光男は中飛と、ここまでパーフェクトピッチング。
タ軍は4回表、先頭の本堂保次の当たりをショート石原がエラー、藤村冨美男のニゴロの間に本堂は二進、富樫淳の右前打で一死一三塁、渡辺誠太郎の左前タイムリーで2-0として呉を援護する。
呉昌征は4回、先頭の一言を三ゴロに打ち取り、横沢にストレートの四球を与えて初走者を出すが、飯島を遊ゴロ併殺に打ち取る。5回は大下三振、白木三邪飛、長持投ゴロ。6回は宮下遊直、松永中飛、石原三振でここまで18人で抑えてノーヒットピッチングを続ける。
7回、先頭の一言は右飛、続く横沢に2打席連続となる四球を与えるが、飯島は捕邪飛、大下を2打席連続三振に打ち取り主軸を抑える。
8回、先頭の白木は左飛、長持には四球を与えるが、宮下に代わる代打黒尾重明は三振、松永は投ゴロでスリーアウトチェンジ。いよいよ戦後初の無安打無得点の期待が高まってきた。
タ軍は9回表、先頭の本堂が四球で出塁、藤村は三振に倒れるが、富樫の中前打で一死一三塁、渡辺の右前タイムリーで3-0として再び一死一三塁、長谷川善三の三ゴロをサード飯島がゲッツーを狙って二塁に送球するがセカンド横沢が後逸して三走富樫が生還し4-0、呉が中前にタイムリーを放ち5-0、一走長谷川が三塁に走り、センター一言からの送球の間に打者走者の呉は二塁に進んで一死二三塁、トップに返り金田正泰が右前に2点タイムリーを放ち7-0、金田が二盗を決め、御園生は四球を選んで一死一二塁、土井垣の右中間二塁打で8-0、一死二三塁から本堂が中前に2点タイムリーを放ち10-0、センター一言が後逸する間に打者走者の本堂は二塁に進み、藤村の三ゴロをサード飯島が一塁に送球すると本堂が三塁にスタート、藤村は一塁アウトとなるがファースト大下からの三塁送球が悪送球となって本堂が生還、この回9点を取って11-0とする。
呉昌征による戦後初の無安打無得点なるかという場面でこの長い攻撃がどう影響するか。
セ軍は9回裏、先頭の石原に代わる代打上口政が四球を選んで出塁、トップに返り一言に代わる代打鈴木清一も四球を選んで無死一二塁とこの試合初めてスコアリングポジションにランナーを進める。続く横沢はこの日2個の四球を選んでおり、この打席もカウントツーボールツーストライク、この時呉の二塁牽制で二走上口はタッチアウト、横沢は中飛に倒れ、最後は飯島の遊ゴロをショート長谷川が二塁にトスして鈴木を二封、戦後初の無安打無得点。
呉昌征は無安打5四球5三振、122球で快挙を達成した。9回表のタ軍による長い攻撃の影響が心配され、実際連続四球で無死一二塁のピンチを作ったが、二塁牽制により切り抜けたのである。
雨脚が強くなって第2試合は中止となり、第8節の7試合が終了した。既報のとおり、週間MVPの表彰は第9節と統合して行います。
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