6月21日 (金) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 1 0 0 3 タ軍 16勝15敗 0.516 御園生崇男 藤村冨美男 野崎泰一
5 1 0 0 0 2 0 0 X 8 グ軍 14勝12敗 0.538 別所昭
勝利投手 別所昭 2勝1敗
敗戦投手 御園生崇男 2勝2敗
二塁打 (タ)富樫
三塁打 (グ)別所、堀井、桶川
本塁打 (タ)乾国雄 1号
勝利打点 (グ)別所昭 1
グレートリング、3位に再浮上
西宮の第2試合は午後3時5分、金政主審の右手が上がりプレイボール。
タ軍は初回、一死後金田が四球を選んで出塁、土井垣が左前打で続き、ダブルスチールを決めて一死二三塁、本堂の中前タイムリーで金田が生還、センター河西からのバックホームを中継に入ったピッチャー別所が落球、この隙に二走土井垣も還って2-0とする。土井垣の生還は別所のエラーによるもので本堂の打点は1点。
グ軍は1回裏、先頭の安井の当りは遊ゴロ、これをショート長谷川善三がエラー、長谷川は「野球かるた」にも謳われている守備の名手(その「野球かるた」は現在、野球殿堂博物館に展示されている)であるがここはいきなりエラー、河西が四球を選び、木村のニゴロを今度はセカンド本堂が二塁に悪送球、この間に三塁に進んでいた二走安井がホームに還って1-2、無死二三塁から山本一人監督が左前に同点タイムリーを放ち2-2、一死後別所が初回のエラーを帳消しにする中越え三塁打を放ち4-2と勝ち越し、田川のニゴロの間に別所が還って5-2とする。
タ軍は2回から先発の御園生を下げてサードの藤村冨美男監督がマウンドに上がり、セカンド本堂がサードに回り、セカンドに乾国雄を入れる。
グ軍は2回裏、先頭の宮崎仁郎が二遊間にヒット、トップに返り安井のショートライナーに宮崎が飛び出しておりゲッツー、しかし河西が四球を選び、木村の左前打で二死一二塁、山本が左前に2打席連続タイムリーを放ち6-2と突き放す。
グ軍は6回裏、先頭の桶川がレフト線に三塁打、一死後安井が四球から二盗に成功して一死二三塁、河西の三ゴロの間に桶川が生還して7-2、二死三塁から木村が左前にタイムリーを放ち8-2とダメ押す。
タ軍は7回表、先頭の乾がレフトスタンドにホームランを叩き込んで3-8とするが焼け石に水。
別所昭は8安打3四球無三振の完投で2勝目をあげる。打っては決勝の三塁打を放った。
タ軍は安定していた御園生崇男が初回に崩れたことが敗因。
乾国雄が昭和18年以来となる本塁打を放った。あの時は巨人との開幕戦で、1対0から貴重な追加点となる本塁打であった。乾は翌年国民リーグに移ることとなり、通算本塁打はこの2本だけとなる。
グ軍は2回にはゲッツーの後に2点を追加するなど、ねちっこく加点していった。一方、タ軍は淡白な試合展開。今季の両チームの成績の差は、この試合に象徴されている。
後楽園の第1試合に勝ったパ軍がその時点では3位に浮上したが、グ軍はこの試合の勝利で2厘差の3位に再浮上した。但し後日、没収試合によりパ軍の勝利1つがグ軍の勝利に差し戻されることになる。
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