6月15日 (土) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 1 0 0 0 2 2 0 7 巨人 17勝10敗1分 0.630 宮下信明
1 0 3 0 0 0 0 0 0 4 セ軍 10勝18敗 0.357 黒尾重明 上口政 白木義一郎
勝利投手 宮下信明 1勝0敗
敗戦投手 上口政 0勝2敗
二塁打 (巨)宮下 (セ)白木、大下
三塁打 (巨)諏訪、千葉
勝利打点 (巨)林清一 2
猛打賞 (巨)千葉茂 2
宮下信明、プロ入り初登板初勝利
第8節3日目の第1試合は午後1時丁度、金政主審の右手が上がりプレイボール。
巨人の先発はプロ入り初登板の宮下信明。戦前から野手で活躍して今季も野手としての試合が2試合あるが投手としてはこの日がデビューとなる。
セ軍は初回、一死後白木がセンター左にヒット、飯島の左前打で白木は三塁に進み一死一三塁、大下は三振に倒れるが、長持が右前にタイムリーを放ち1点を先制する。
初回の2安打を生かせなかった巨人は2回表、先頭の林清一がライト線にヒット、一死後宮下が左越えに二塁打を放って二三塁、二死後トップに返り呉新亨がライト線に逆転の2点タイムリーを放ち2-1とリードする。
セ軍は3回から先発の黒尾に代えて上口政をマウンドに送る。
巨人は3回表、先頭の千葉が四球を選んで出塁、黒沢は遊飛、多田のニゴロで千葉は二封、林が四球を選んで二死一二塁、諏訪裕良が左前にタイムリーを放ち3-1とリードを広げる。
セ軍は3回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、白木のレフト戦二塁打で二三塁、飯島は死球を受けて無死満塁、大下のニゴロで三走一言が還って2-3、長持の中犠飛で3-3の同点、二死二塁となって上口が中前にタイムリーを放ち4-3と逆転に成功する。
宮下はリードを許して開き直ったのか、4回から6回まで3イニング連続で三者凡退の好投。これが試合の流れを変えた。
巨人は7回表、先頭の山川が四球を選んで出塁、代走に坂本茂を起用、坂本は昭和18年以来戦後初出場、千葉が得意の右打ちでライト前にヒット、山川は三塁に進んで無死一三塁、黒沢が右前にタイムリー、三塁に向かった一走千葉はライト長持からの好返球にタッチアウトとなるが4-4の同点、セ軍ベンチはここで上口をレフトに回してレフトの白木をマウンドに送り、黒沢が二盗を決めて一死二塁、多田のニゴロが進塁打となって二死三塁、林がライト線にタイムリーを放ち5-4と再逆転に成功する。
巨人は7回の守備からサードに戦後初出場の三好主が入る。
セ軍は7回裏、二死後一言が四球で出塁すると二盗を試みるがキャッチャー多田からの送球にタッチアウト。
巨人は8回表、二死後呉が左前打から二盗に成功、ここで7回からサードの守備に入った三好が貴重な追加点となる中前タイムリーを放ち6-4、更に千葉の右越え三塁打で7-4とリードを広げる。
宮下信明は8回には二死後大下に二塁打を許し、9回も一死後横沢に中前打を打たれるが何れも無失点で切り抜け、7安打2四球1死球3三振で完投、プロ入り初登板を初勝利で飾る。10人の走者を出したが、先頭打者の出塁を許したのは一度だけであったことが好投の要因であった。
巨人は坂本茂と三好主が昭和18年以来の出場、中島監督が復帰し、6月終わりには川上も帰ってくる。陣容が整って首位固めに入ってきた。
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