6月20日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 中部 8勝14敗2分 0.364 松尾幸造 西沢道夫
0 1 0 0 1 0 0 0 X 2 パ軍 14勝13敗2分 0.519 真田重蔵
敗戦投手 松尾幸造 0勝3敗
二塁打 (中)小鶴
勝利打点 (パ)木暮力三 1
真田重蔵、ハーラートップに並ぶ8勝目
後楽園の第2試合は松尾幸造と真田重蔵の先発で午後3時丁度、池田球審の右手が上がりプレイボール。一塁塁審は国友正一、三塁塁審は桝嘉一の三氏審判。
中部の四番は小鶴誠。小鶴は5月27日~6月2日の5試合を欠場、8日と9日は出場したが10日は欠場。中部は10日以来の試合となるが、この後小鶴はシーズン終了まで出場し続ける。
中部は初回、一死後金山がライト線にヒット、二死後小鶴が右中間に二塁打を放ち、金山が一塁から一気に生還して1点を先制する。
パ軍は2回裏、先頭の辻井が四球を選んで出塁、高須のニゴロの間に一走辻井は一気に三塁に進む。さすが「曲者」。ここで伊勢川が中犠飛を打ち上げて1-1の同点とする。
パ軍は5回裏、一死後伊勢川が左前打で出塁、真田はストレートの四球で一死一二塁、トップに返り白石は中飛に倒れるが、木暮が中前にタイムリーを放ち2-1と勝ち越す。センター古川からの返球をキャッチャー藤原が弾くと三塁まで進んでいた一走真田がホームを突くが、ピッチャー松尾がベースカバーに入り「8-2-1H」のタッチアウト。
真田は3回~6回まで4イニング連続で中部打線を三者凡退に抑える。
中部は7回表、先頭の古川が二遊間にヒット、続く小鶴は投ゴロ、これが併殺となった。何か変則プレーであったようで、スコアカードの記載は二塁アウトが「1.4-6B」、一塁アウトが「6-3」で「併殺」が記録されている。ピッチャ-真田を強襲した当りをセカンド小島利男がバックアップして二塁ベースカバーに入ったショート白石敏男にトスし、白石が一塁に転送してダブルプレーを完成させたか。因みに小鶴の記録は「投ゴロ併殺」となっている。大ベテランの小島と白石のことなので、真田の二塁送球が少しそれたところをまずセカンド小島がキャッチして白石にトスし、白石が一塁に送球した可能性も否定はできない。「雑記」欄には何も記載がない。
中部は8回表、先頭の木下がストレートの四球で歩くと三村が送って一死二塁、しかし松尾に代わる代打服部は投ゴロ、トップに返り岩本も投ゴロに倒れて無得点。
中部は最終回、二死後小鶴の当りは中飛、これをセンター森下が落球する間に小鶴は二塁に進み、代走に鈴木秀雄を起用、しかし最後の同点機は加藤正二が三ゴロに倒れてゲームセット。
真田重蔵は5安打2三振1四球の完投で8勝目をマークして、11分前に終了した西宮球場で記録された近藤貞雄の8勝と並んでハーラートップ。
中部では三村勲がプロ入り初スタメンで九番ショートに起用された。本日キーストーンコンビを組んだ金山次郎とは、この後5球団で行動を共にすることとなる。
9回に中飛失で二塁に進んだ小鶴誠に代走鈴木秀雄が起用された。鈴木は長打力と俊足が特徴であり、代走に起用されるのは不思議ではないが、小鶴も俊足で鳴らす。このところ休場が目立つ小鶴は、何かしらの怪我をしている可能性がある。因みに小鶴も金山、三村と5球団で行動を共にすることとなる。
0 件のコメント:
コメントを投稿