2020年2月16日日曜日

21年 セネタースvsパシフィック 5回戦


6月21日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計 
0 0 1 0 3 0 0 0 0  4  セ軍 10勝21敗 0.323 黒尾重明 上口政 
2 0 0 0 0 2 1 6 X 11 パ軍 15勝13敗2分 0.536 湯浅芳彰 真田重蔵 

勝利投手 真田重蔵 9勝4敗
敗戦投手 黒尾重明 4勝7敗 

二塁打 (パ)木暮2、森下
三塁打 (パ)木暮

勝利打点 (パ)藤井勇 2

猛打賞 (パ)木暮力三(4安打)1、森下重好(4安打)6


パシフィック3位浮上

 後楽園の第1試合は午後1時9分、池田球審の右手が上がりプレイボール。審判は池田、桝、国友の三氏。

 パ軍は初回、先頭の白石の当りは三ゴロ、これをいきなりサード飯島がエラー、木暮の左中間二塁打で白石が一気に生還して1点を先制、小島の左前打で無死一三塁、藤井勇の左犠飛で2-0とする。


 セ軍は3回表、先頭の松永英一の当りは遊ゴロ、これをショート白石が一塁に悪送球して松永は二塁に進み、横沢が送って一死三塁、トップに返り一言多十の左前タイムリーで1-2とする。


 パ軍は2回、3回、4回と二人ずつ走者を出すが無得点。


 セ軍は5回表、先頭の黒尾が四球で出塁、石原光男の捕前送りバントをキャッチャー伊勢川が二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、続く松永の一塁線バントをファースト辻井弘が三塁に好送球して二走石原は三封、さすが「曲者」。横沢が中前打を放って一死満塁とチャンスを広げ、トップに返り一言が押出し四球を選んで2-2の同点、白木が中前に逆転の2点タイムリーを放ち4-2とする。パ軍はここで先発の湯浅芳彰を下げて連投の真田をリリーフに送り後続を退ける。


 パ軍は6回裏、小島、藤井が連続四球でチャンスを作ると、森下がレフト戦に二塁打を放ち3-4、無死二三塁から辻井の中犠飛で4-4の同点に追い付く。


 セ軍は7回の守備からサード飯島に代えて鈴木清一をセカンドに入れ、セカンド横沢がサードに回るが、これが裏目に出た。


 パ軍は7回裏、二死後木暮が中前打、小島の三ゴロを変わったばかりのサード横沢が一塁に悪送球、藤井がレフト線にタイムリーを放ち5-4と勝ち越す。


 セ軍横沢三郎監督は守備を固めたつもりであったが見事に裏目に出た。こうなると流れを引き戻すのは困難。


 パ軍は8回裏、先頭の辻井が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、これは絶妙の狙いでさすが「曲者」、とにかく状況判断が良い。高須が中前打、伊勢川も左前打で続いて無死満塁、真田が押出し四球を選んで6-4、トップに返り白石もストレートの押出し四球で7-4、セ軍はここで黒尾から上口政にスイッチ、その代わりバナを木暮が左中間に走者一掃の三塁打、小島の左犠飛でこの回6点、11-4として試合を決める。


 連投の真田は4回3分の2を無失点で切り抜け、ハーラー単独トップに立つ9勝目をマークする。


 パ軍は3つの犠飛を記録して一見効率の良い攻撃を見せたかのようであるが17残塁。17安打+10四球+敵失2個-11得点-併殺1個=17残塁となる。ということで、出場10選手が全員残塁を記録した。それでも調子の波に乗るパ軍は3位に浮上した。後に「没収試合」により勝ち星を1つ没収されるが、当ブログは「実況中継」なので、パ軍の勝敗はその当時選手たちが認識していた数字でお送りしております。ご了承ください。



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