2020年1月17日金曜日

21年 巨人vs中部日本 3回戦


6月9日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 1 0 3 4 巨人 14勝9敗1分 0.609 中尾輝三 
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 中部 8勝12敗2分 0.400 井上嘉弘 森井茂 

勝利投手 中尾輝三 2勝1敗
敗戦投手 井上嘉弘 1勝1敗 

二塁打 (中)服部、小鶴 (巨)呉新亨
本塁打 (中)小鶴 1号

勝利打点 黒沢俊夫 3


黒沢俊夫、逆転決勝打

 本日は後楽園の2試合のみ。書き入れ時の日曜なので、関西は雨であった可能性が高い。と思って、気象庁のホームページで当日の神戸の天気を検索してみると(西宮のデータは1976年以降でないと検索できません)、この日の降水量は19.4mmでした。因みに「書き入れ時」の語源は「商売で取引が忙しくなる時に、帳簿に数字を書き入れること」とのこと。「掻き入れ時」の表記は間違いのようですのでご注意ください。

 この日の後楽園も昨日に続いて天気は晴れなれど強風で砂塵が舞う中で行われた。スコアカードの「天候」欄には「6.7米」と書かれているので、この日の風速は6.7メートルであったようです。「天候」欄に「風速」と思しき数字が書き込まれているのは初めて見ました。気象庁のデータでは東京の降水量はゼロですが風速のデータは残っていません。地域によっては風速も分かるのですが。気象庁のホームページ以外に当日の東京の風速を調べる術があるかもしれませんが、そんなことばかりをやっていると実況中継が進みませんのでこの辺で・・・。


 後楽園の第1試合は中尾輝三と井上嘉弘の先発で午後1時6分、池田主審の右手が上がりプレイボール。


 両軍6回まで無得点。中尾は9回で10安打を打たれ、井上は8回3分の1で10四球を与えているので、両軍走者は出すが点が入らないという歯痒い展開。それが終盤、突如として試合が動き出す。


 巨人は7回表、先頭の中尾がストレートの四球で出塁、山田潔も四球を選んで無死一二塁、トップに返り呉新亨の送りバントは捕前のゴロとなってキャッチャー服部が三塁に送球して中尾は三封、一死一二塁となってダブルスチールを敢行、服部からの三塁送球が悪送球となって山田が生還し1点を先制する。


 中部は8回裏、二死後古川がレフト線にヒット、小鶴がレフトポール際に逆転のツーランを叩き込んで2-1とリードを奪う。


 巨人は9回表、先頭の山田がストレートの四球で出塁、一死後山川も四球、中部ベンチはここで井上から森井茂にスイッチ、千葉の三塁内野安打で一死満塁、黒沢が右前に逆転の2点タイムリーを放ち3-2、一走千葉は三塁に進み、黒沢が二盗を決めて一死二三塁、多田の遊ゴロの間に三走千葉が還って4-2とする。


 中部は9回裏、一死後服部が左越えに二塁打、森井に代わる代打西沢の投ゴロに二走服部が飛び出してしまいタッチアウト、それでも藤原鉄之助が中前打を放って二死一二塁と最後の粘りを見せるが、トップに返り岩本は左飛に倒れてゲームセット。


 中尾輝三は10安打3四球1三振の完投で2勝目をマークする。巨人はこれで4連勝となった。


 井上が出した10個の四球のうち、5個までが「ストレートの四球」。余りにも淡白な投球であった。


 「日本野球年鑑」によると、井上は「風に乗った速球でジャイアンツを抑えるかに見えた」とのことで、センター方向からの風を利用したピッチングであった模様。ところが、第2試合の池端のホームランは「風に乗った」とも書かれている。この日の東京都文京区の風は舞っていたのか。



*「天候」欄に書き込まれた「風速」と思しき数字。



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