6月8日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 1 0 2 0 1 5 阪急 16勝9敗 0.640 笠松実
0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 中部 8勝11敗2分 0.421 西沢道夫
勝利投手 笠松実 4勝3敗
敗戦投手 西沢道夫 1勝4敗
二塁打 (中)岩本
三塁打 (急)野口明
本塁打 (急)日比野 1号、山田 1号
勝利打点 (急)日比野武 2
日比野武が決勝本塁打
後楽園の第2試合は午後3時8分試合開始。西宮の第1試合は2時25分に終了して第2試合は35分のインターバルで3時丁度の試合開始。後楽園の第1試合は2時18分に終了しているので50分かかっている。この日の後楽園球場は強風が吹き荒れて砂塵が舞っていたので、グラウンド整備に時間がかかったのかもしれない。
阪急は2回表、先頭の野口明が中越えに三塁打、三木の三塁線タイムリーで1点を先制する。
中部は3回裏、一死後西沢が中前打で出塁、藤原鉄之助のニゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り岩本章が左越えにタイムリー二塁打を放ち1-1の同点に追い付く。
阪急は5回表、先頭の日比野がレフトポール際にホームランを叩き込んで2-1と勝ち越す。
中部は4回裏、一死後小鶴が遊失に生きるが、加藤正二の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。
中部は5回裏、一死後服部、西沢が連続四球、しかし藤原は二飛、トップに返り岩本は中飛に倒れて無得点。
中部は6回裏、一死後古川が左前打を放つが二塁を欲張りタッチアウト、直後に小鶴が左前打を放つが、加藤は中飛に倒れて無得点。
中部は中盤のチャンスを拙攻で潰したのが大きく響いた。
阪急は7回表、先頭の笠松が四球を選んで出塁、九番尾西が送って上位打線につなぎ、トップに返り山田伝は中飛に倒れるが、上田が左前打を放って二死一三塁、青田が四球を選んで二死満塁、このチャンスに野口明が右前に2点タイムリーを放ち4-1と突き放す。
阪急は9回表、一死後山田がレフスタンドにホームランを叩き込んで5-1とダメ押す。
中部は9回裏、先頭の小鶴が左前打で出塁、一死後木下の一ゴロの間に小鶴は二進、服部が中前にタイムリーを放ち2-5とするが、最後は西沢の三ゴロで服部が二封されてゲームセット。
笠松実は8安打2四球1三振の完投で4勝目を飾る。
西沢道夫は9回を完投して9四球。四球から崩れて失点を重ねたのではないが、甘く入った球を野口明に三塁打、日比野と山田に本塁打された。矢張り、コントロールが悪いことが敗因である。
西沢は今季を境に打者に転向して成功する。西沢が投手としての限界に達したのは戦争で肩を痛めたからであると言われているが、肩を痛めた結果どのような投球になってしまったのかを分析するのが「野球史研究」の使命である。西沢は肩を壊した結果、コントロールが悪化した。数字が証明している。
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