6月7日 (金) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 タ軍 11勝11敗 0.500 呉昌征
0 0 1 0 0 0 1 1 X 3 阪急 15勝9敗 0.625 笠松実 野口二郎
勝利投手 野口二郎 5勝1敗
敗戦投手 呉昌征 4勝2敗
三塁打 (タ)藤村
勝利打点 なし
タ軍、3併殺の拙攻
後楽園の試合は呉昌征と笠松実の先発で午後3時丁度、池田主審の右手が上がりプレイボール。
阪急は3回裏、二死後山田伝がレフトにチーム初ヒットを放つと二盗に成功、上田藤夫が左前にタイムリーを放ち1点を先制する。
タ軍は4回表、先頭の本堂保次が左前打で出塁、藤村冨美男監督が四球を選んで無死一二塁、続く富樫淳の打席で3球目に本堂が三盗に成功、4球目に藤村も二盗を決めて無死二三塁、しかし富樫は5球目で三振、六番ファーストに起用された渡辺誠太郎も浅い中飛に倒れて二死二三塁、土井垣武が二遊間に同点タイムリーを放ち1-1、なお続く二死一三塁からダブルスチールを試みるが、「2-4-2」と折り返されて三走藤村は本塁寸前タッチアウト。
タ軍は5回表、一死後呉が死球を受けて出塁、トップに返り金田正泰が中前打を放ち一二塁、阪急ベンチはここで笠松から野口二郎にスイッチ、御園生崇男の遊飛に二走呉が戻れずダブルプレー。呉がスタートを切っていたのか、御園生の当りが抜けそうなハーフライナーだったのか。
タ軍は6回表、一死後藤村が左中間に三塁打、富樫のスクイズが内野安打となって2-1と勝ち越し、続く渡辺の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー。
阪急は7回裏、先頭の下社邦男が左前にクリーンヒット、日比野武が送って一死二塁、野口二郎が左前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付く。
阪急は8回裏、先頭の青田昇がレフト線にヒット、野口明の投ゴロの間に青田は二進、三木久一の左前打で一死一三塁、ここでキャッチャー土井垣の三塁牽制が悪送球となって三走青田が生還、3-2と勝ち越す。この間に一走三木は二塁に進み、下社の遊ゴロをショート長谷川善三がエラーして一死一三塁、日比野の中飛で三走三木はタッチアップからホームを狙うが、「8-1-5」の中継にタッチアウト、日比野の当たりは浅い中飛で三木は中途半端な走塁となった。戦後になっても外野からの返球にピッチャーが中継に入っている点に注目。近代野球ではピッチャーはホームベースカバーに回りファーストがカットに入る。但し、スタートを切った三木が三塁に戻るような浅い当たりだったことからピッチャー呉が中継したのも当然かもしれない。
タ軍は9回表、一死後土井垣が四球を選んで出塁、しかし長谷川の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってゲームセット。
野口二郎は4回3分の2を3安打2四球1三振1失点、5勝目をマークする。一旦勝ち越されたが自らの同点打で追い付き、接戦に競り勝った。
タ軍は得点後の2度と最終回の攻撃において3つの併殺でチャンスを潰し、最後は守備の乱れから惜敗した。
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