6月8日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 2 0 0 0 0 0 0 5 巨人 13勝9敗1分 0.591 近藤貞雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 タ軍 11勝12敗 0.478 野崎泰一 渡辺誠太郎
勝利投手 近藤貞雄 6勝2敗
敗戦投手 野崎泰一 2勝4敗
勝利打点 (巨)多田文久三 5
猛打賞 (巨)林清一 1、近藤貞雄 2 (タ)長谷川善三 1
近藤貞雄、無四球完封でハーラートップタイ
後楽園の第1試合は近藤貞雄と野崎泰一の先発で午後1時6分、島球審の右手が上がりプレイボール。
この日は9,298人の観衆を集めたが、天気は晴れながら風が強く、砂塵が舞う中で行われた。
タ軍は土井垣が復帰してからベンチを暖めていた池端忠夫が5月27日以来のスタメンマスク、土井垣がサードに入り藤村監督はファーストに回る。
巨人は初回、一死後山川が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、千葉の右前打で山川は三塁に進み、ライト御園生からの三塁送球の間に打者走者の千葉も二塁を陥れて一死二三塁、千葉の右前打はフルカウントからだったので自動的にランエンドヒットの形になったか、黒沢は四球を選んで一死満塁、多田が右前に2点タイムリーを放ち2-0、林も左前にタイムリーで続きこの回3点を先制する。
巨人は3回表、先頭の山川が左前打で出塁、千葉の遊ゴロの間に山川は二進、黒沢が中前にタイムリーを放ち4-0、タ軍はここで野崎から渡辺誠太郎にスイッチ、多田は三遊間に内野安打、ショート長谷川の悪送球が加わり黒沢は三塁に進み、林が右前に2打席連続となるタイムリーを放って5-0と突き放す。
巨人先発の近藤は初回、2回と三者凡退。3回、先頭の池端に中前打を許すがキャッチャー多田が池端の二盗を阻止、ここから長谷川と呉昌征に連打を許すが、金田を遊ゴロに打ち取り無失点。5回は先頭の土井垣をファースト諏訪のエラーで生かすが、渡辺を遊ゴロ併殺に打ち取る。6回は先頭の長谷川にヒットを許し、呉昌征の投ゴロを二塁に悪送球して自らのエラーで無死二三塁のピンチを迎えるが、金田の右飛でタッチアップから本塁を狙った長谷川をライト林が好返球で刺してピンチを免れる。
近藤は8回も二死から長谷川、呉の連打で一二塁とするが金田を中飛に打ち取り、最終回は三者凡退に抑えて、6安打無四球1三振で今季2度目の完封、ハーラートップタイに並ぶ6勝目をマークする。
タ軍は九番長谷川が3安打、トップの呉昌征が2安打とここでチャンスを作った3度とも二番金田が凡退。ちぐはぐな攻撃で近藤を助けた。日本野球では二番打者を「つなぎ役」と決めつけている。金田は好打者であるが、この日は打線を切ってしまった。近代野球では二番に「最強打者」を配すのが「常識」となっている。タ軍は強打者を多く抱えているので、二番に土井垣を配して金田を九番に固定すれば、より「ダイナマイト打線」が威力を発揮するのではないか。呉がピッチャーの時は金田をトップに回せばよい。
0 件のコメント:
コメントを投稿