2016年8月27日土曜日

18年 阪急vs巨人 4回戦


6月1日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 11勝17敗 0.393 天保義夫 笠松実
0 1 0 0 0 0 0 1 X 2 巨人 17勝9敗2分 0.654 藤本英雄


勝利投手 藤本英雄 9勝4敗
敗戦投手 天保義夫 5勝6敗

本塁打 (巨)中島 2号

勝利打点 多田文久三 1


藤本英雄、2安打完封

 春季リーグ戦は「警戒警報」の影響もあり変則日程を余儀なくされ、6月1日が最終日となった。週間MVPと月間MVPもこの日までを評価対象とします。

 春季最終戦は後楽園球場に約4,000人の観衆を集めて午後2時42分、池田豊球審の右手が上がり試合始め。


 第一試合で名古屋が敗れたため優勝を決めている巨人は2回、一死後青田昇の打球が右前に抜け、不慣れなライトに入った笠松実がファンブルする間に青田は二進、記録はワンヒットワンエラー、永沢富士雄の右飛で二走青田はタッチアップから三進、多田文久三が右前に先制タイムリーを放ち1-0とする。


 巨人は5回、先頭の坂本茂が四球で出塁、阪急ベンチはここで先発の天保義夫を下げてライトから笠松をマウンドに呼び寄せる。坂本は二盗に失敗、白石敏男が四球で出塁、中島治康の二ゴロで白石は二封、中島が二盗を決めて二死二塁とするが、青田は一ゴロに倒れて無得点。


 巨人は8回、一死後中島がライトスタンドにホームランを叩き込んで2-0とする。


 巨人先発の藤本英雄が快投を見せた。初回、先頭の上田藤夫の遊ゴロをショート白石がエラーするが、フランク山田伝を三ゴロ併殺に仕留めて調子の波に乗った。2回、3回は三者凡退。4回、先頭の上田を四球で歩かせるが、山田秀夫のセカンドライナーに上田が帰れずダブルプレー。5回から7回も三者凡退で今季2度目の無安打無得点に期待が高まった。


 藤本は8回、先頭の池田久之に三塁に初ヒットを許し、松本利一は三振に打ち取るが、笠松実に中前打を打たれて一死一二塁、しかし仁木安に代わる代打江田孝を三振、伊藤健一に代わる代打三木久一を右飛に打ち取り踏ん張った。


 最終回も三者凡退に抑えた藤本英雄は2安打1四球6三振で5月22日の無安打無得点に次ぐ今季2度目の完封、9勝目をあげる。シーズン序盤はコントロールに苦しみ、巨人低迷の原因となっていたが、終盤にかけて調子を上げてきた。


 春季リーグ戦を終えて、ハーラートップには別所昭、林安夫、若林忠志、藤本英雄が9勝で並んでいる。



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