8月1日 (金) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 33勝28敗2分 0.541 若林忠志
0 1 0 0 0 0 0 0 X 1 巨人 42勝18敗1分 0.700 須田博
勝利投手 須田博 11勝5敗
敗戦投手 若林忠志 14勝8敗
二塁打 (巨)白石、坂本
本塁打 (巨)呉 1号
勝利打点 呉波 5
須田博4安打完封
巨人は水原茂が7月20日以来の出場となった。
巨人は初回、先頭の白石敏男がライト線に二塁打を放つがピッチャー若林忠志からの牽制にタッチアウト、水原は遊飛に倒れるが中島治康が左前打、しかし川上哲治は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人は2回、一死後呉波の当りは右中間を破り、快足を飛ばしてホームに還って1点を先制、「雑記」欄には「場内ホームラン」と書かれており、ランニングホームランであったことが分かる。これが決勝点となり、呉に勝利打点が記録された。
巨人先発の須田博は2回と5回に先頭打者の出塁を許すが何れも併殺に打ち取り、4安打2四球2三振で今季2度目の完封、11勝目をあげる。
好調阪神打線は松本貞一、御園生崇男、カイザー田中義雄、藤井勇の散発4安打、うち2本は内野安打と完璧に抑え込まれた。阪神の完封負けは6月21日の阪急戦で森弘太郎に延長12回を封じられた以来のこととなる。
水原茂の自伝「華麗なる波乱」には「応召から終戦まで」の項があり、召集からシベリア抑留について触れられている。そこには「赤紙」が来たのは「昭和17年9月1日のことだった」と書かれている。この時33歳の水原に徴兵検査があったのかどうかは分からない。「華麗なる波乱」にも徴兵検査については書かれていない。時系列的に考えると、関西遠征となった7月20日の朝日戦の後、高松に帰って徴兵検査を受け、チームは一旦東京に戻って8月1日から再び関西遠征となり、この日の西宮の試合から復帰したと考えるのが妥当ではないでしょうか。
*「雑記」欄には「場内ホームラン」と書かれており、呉波の本塁打はランニングホームランであったことが分かる。
0 件のコメント:
コメントを投稿