2014年7月28日月曜日

16年 阪急vs朝日 12回戦


11月9日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 4 0 0 0 2  6 阪急 51勝30敗1分 0.630 橋本正吾
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 朝日 25勝56敗1分 0.309 山本秀雄

勝利投手 橋本正吾 6勝1敗
敗戦投手 山本秀雄 7勝18敗

二塁打 (急)新富 (朝)戸川、室脇
本塁打 (急)日比野 3号、田中 1号

勝利打点 日比野武 7

猛打賞 (急)新富卯三郎(4安打) 5

ファインプレー賞 (朝)戸川信夫 2、3


新富卯三郎5打数4安打

 阪急は4回まで毎回の5安打を放つが、朝日セカンド戸川信夫の二度に亘るファインプレーに阻まれて無得点。

 阪急は5回、先頭の橋本正吾が左前打から二盗に成功、中島喬の投前バントはピッチャー山本秀雄が三塁に送球してタッチアウト、フランク山田伝は右飛に倒れて二死一塁、新富卯三郎のレフト線ヒットで二死一二塁、ここで日比野武がレフトスタンドに先制のスリーランホームランを叩き込んで3-0とする。更に黒田健吾の二ゴロをセカンド戸川がエラー、森田定雄が三塁に内野安打、伊東甚吉が左前にタイムリーを放って4-0とする。

 阪急は9回、先頭の黒田が死球を受けて出塁、森田は中飛、伊東は左飛に倒れるが、田中がレフトポール際にツーランホームランを叩き込んで6-0として試合を決める。

 阪急先発の橋本正吾は4安打3四球3三振で今季4度目の完封、6勝目をあげる。


 前節15打数6安打で週間MVPに輝いた新富卯三郎は今節に入っても昨日が4打数2安打、本日が5打数4安打と猛打を炸裂させている。新富は小倉工業から門司鉄道局に進み全米軍と対戦するために編成された昭和9年の全日本チームに参加、翌10年のアメリカ遠征では主軸打者を務めた。その後応召のためジャイアンツには進まず、昭和14年2月に除隊後は小倉工業のコーチを務めていた。同年10月27日に阪急に入団、当初は荒いバッティングであったが、昭和16年秋季には川上哲治や中島治康をはるかに凌ぐ打撃を見せている。三宅大輔が新富のバッティングを高く評価していたが、この数字がそれを証明している。






*橋本正吾は今季4度目の完封で6勝目をあげる。











*日比野武が決勝スリーラン、田中幸男がダメ押しツーランを放ち新富卯三郎が5打数4安打を記録した阪急打線。














 

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