10月10日 (土) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 37勝42敗6分 0.468 林安夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 42勝39敗5分 0.519 小田野柏
勝利打点 なし
林安夫の好牽制
朝日先発・林安夫と、阪急先発・小田野柏との投げ合いは延々と続き、延長12回0対0で引き分けた。
序盤戦は朝日が押し気味に試合を進める。朝日は初回、一死後原秀雄が四球で出塁、二死後好調・浅原直人が中前打を放つが、岩田次男は三飛に倒れてスリーアウトチェンジ。2回も一死後早川平一が右前打、斉藤忠二の三塁内野安打で一二塁とするが、酒沢政夫、坪内道則が連続右飛に倒れて無得点。朝日としてはここで何とかしておきたかった。
阪急は8回、先頭の中村栄の当りは右前に抜けるが、ライト浅原が一塁に送球してアウト、ライトゴロが記録される。トップに返り西村正夫が三前に得意のバントヒットを決めるが、ピッチャー林からの牽制球にタッチアウト。
阪急は10回、先頭の日比野武が左前打で出塁、しかし小田野の投前バントを林が二塁に送球して日比野は二封、中村の左前打で一死一二塁、しかし二走小田野が林からの牽制球にタッチアウト、続いて一走中村も林の牽制球に釣り出されて「1-3-6-1」と渡ってタッチアウト。
10回、11回は両軍三者凡退で延長12回引き分く。
朝日は林安夫の好フィールディングと牽制球で終盤の阪急の攻撃を防いだ。
*林安夫と小田野柏の投げ合いで延長12回引分け。昭和17年の「小田野柏」のスタンプは全て「小野田柏」に間違えられている。戦後の「清書版」作製作業で、素人のアルバイトを使っていたことが原因でしょう。今では「小田野柏」の名前を知らない人が大宗を占めていますが、清書版作成作業当時、「小田野柏」と「小野田柏」を間違えるのは相当の素人であったと考えられます。
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