10月12日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 大和 22勝55敗9分 0.286 松本操 金子裕 広島清美
4 5 0 0 0 0 0 0 X 9 阪神 42勝40敗5分 0.512 御園生崇男 藤村隆男
勝利投手 藤村隆男 3勝4敗
敗戦投手 松本操 1勝9敗
二塁打 (神)松尾、田中、藤村2
三塁打 (神)山口
勝利打点 御園生崇男 5
阪神、序盤に大量リード
大和は初回、一死後木村孝平の遊ゴロをショート野口昇がエラー、木村が二盗を決めて一死二塁、金子裕の当りは左前打、これをレフト山口政信が失する間に二走木村が還って1点を先制する。金子には打点は記録されていない。
阪神は1回裏、先頭の塚本博睦が四球で出塁、松尾五郎の遊ゴロでランナーが入れ替わり、山口政信が四球を選び一死一二塁、藤井勇の当りは右前に落ちるがライト渡辺絢吾が二塁に送球して山口は二封、ライトゴロとなって二死一三塁、藤井が二盗を決めて二死二三塁、御園生崇男が中前に逆転の2点タイムリーを放って2-1、カイザー田中義雄が四球を選んで二死一二塁、御園生が三盗を決めて二死一三塁、ここで一走田中がディレードスチール、この隙に三走御園生がホームに走り、「1-3-2」と送球されるがセーフ、田中も二塁に達して記録は「ダブルスチール」、更に野口昇が中前にタイムリーを放って4-1とリードを広げる。
阪神は2回、再び先頭の塚本が四球で出塁、松尾の右中間二塁打で塚本が還り5-1、山口の右中間三塁打で6-1、藤井は三振に倒れるが、御園生が左前にタイムリーを放ち7-1、田中の右翼線二塁打で一死二三塁、野口昇の右前タイムリーで8-1としてなお一死一三塁、野口が二盗に成功、ここでキャッチャー木下政文の送球が逸れる隙に三走田中が還って9-1と序盤で大量リードする。
阪神戦発の御園生は大量リードをもらいながら2回先頭の鈴木秀雄から連続四球、3回も先頭の金子を歩かせ、初回の失点だけではあるが不安定なピッチング。阪神ベンチは4回から藤村隆男をマウンドに送る。
藤村隆男は6イニングを1安打5四球3三振の無失点に抑えて3勝目をあげる。阪神の両投手は御園生崇男が3打数2安打3打点2盗塁、藤村隆男が2打数2安打二塁打2本とバッティングで活躍した。
翌日の読売新聞に書かれている鈴木惣太郎の論評によると「断っておくが飛ばないボールを使った試合である」とのことで、当時はあからさまに飛ぶボールと飛ばないボールの使用を区分している。現代であれば「飛ぶボール」の使用には神経過敏となるところですが。
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