月間MVP
投手部門
朝日 内藤幸三 1
今月(9月16日~10月6日 対象:58試合)の投手部門の候補は以下の3人。
巨人 須田博
9試合に登板して5勝1敗1完封。66回を投げて22奪三振、防御率1.09、WHIP0.83、奪三振率3.00。
朝日 林安夫
7試合に登板して4勝1敗2完封。51回を投げて20奪三振、防御率0.88、WHIP0.78、奪三振率3.67。
朝日 内藤幸三
7試合に登板して2勝3敗1完封。56回3分の2を投げて33奪三振、防御率0.79、WHIP1.09、奪三振率5.30。
巨人は広瀬習一が虫垂炎で離脱し、中尾輝三が応召、藤本英雄が本格稼働するまでの過渡期とあって須田博に負担が掛かっていることが分かる。一方、朝日は鬼才・竹内愛一監督が二本柱を巧みに使い分けている。
内藤幸三は33奪三振に対して与四球41個ということでWHIPは悪いが、9月26日の阪神戦では延長15回を零封して引分け、10月5日の阪神戦では9回一死まで無安打無得点に抑えて1安打完封。
軟式の東京リーガル倶楽部の速球王として鳴らし、プロに入って初めて硬球を握って昭和11年には沢村栄治 を上回る三振を奪い初代奪三振王に輝いた。昭和17年のピッチングはほとんど語られることがなかったが、全盛期を思わせる「三振か四球か」のピッチングスタイルは健在である。
打撃部門
名古屋 古川清蔵 1
打撃部門の候補は以下の3人。
巨人 青田昇
15試合に出場して59打数23安打11得点10打点、本塁打1本。打率3割9分、出塁率3割9分3厘、長打率4割9分2厘、OPS0.885。
巨人 中島治康
15試合に出場して63打数17安打14得点14打点、本塁打3本。打率2割7分、出塁率3割2分9厘、長打率4割6分0厘、OPS0.789。
名古屋 古川清蔵
15試合に出場して62打数19安打13得点12打点、本塁打4本。打率3割6厘、出塁率3割8分、長打率5割8分1厘、OPS0.961。
古川清蔵は4本塁打が効いた。中島治康は6打数0安打と5打数0安打が一度ずつあり、相変わらず波の大きなバッターであることが分かる。ルーキー青田は今後の活躍を想起させる活躍であった。
古川清蔵氏はご存命の可能性が高い。これは野球界の資料からではなく、競馬界の資料から分かる。古川は競馬関係者の娘と結婚して「競馬評論家」に転身した。「平成27年度顕彰馬記者投票名簿」には、「131 古川清蔵 会友」と掲載されている。
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