6月16日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 17勝19敗2分 0.472 福士勇 林安夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 11勝26敗1分 0,297 松尾幸造 西沢道夫
勝利投手 福士勇 5勝3敗
敗戦投手 松尾幸造 3勝4敗
セーブ 林安夫 1
二塁打 (朝)早川 (名)石丸藤吉
三塁打 (朝)鬼頭
勝利打点 広田修三 4
手の内
朝日は初回、先頭の坪内道則が四球で出塁すると二盗に成功、五味芳夫の投ゴロに坪内が飛び出し三本間に挟まれてタッチアウト、十分に時間を稼いだので打者走者の五味は二塁に進む。鬼頭政一が四球を選んで一死一二塁、広田修三の三ゴロの間に二走五味が快足を飛ばしてホームイン、1点を先制する。広田には打点が記録され、これが決勝点となったため広田は2試合連続で勝利打点を記録した。
朝日先発の福士勇は毎回走者を出しながら粘りのピッチングを見せた。初回は一死一二塁、2回は一死一塁、3回は二死一二塁を切り抜ける。4回、先頭の山下実にストレートの四球を与え、岩本章の右前打で無死一二塁、松尾幸造の一塁線バントが内野安打となって無死満塁と絶体絶命の大ピンチ、ここでキャッチャー伊勢川真澄が二塁牽制で二走岩本を刺して福士を救った。芳賀直一は四球で一死満塁、トップに返り木村進一の一飛に三走山下実が飛び出しておりファースト広田からサード岩田次男に送球されてダブルプレー。ここはファースト広田のファインプレーであったのか、山下実がアウトカウントを間違えていたのか、永遠の謎である。
5回も先頭の石丸藤吉を歩かせるが桝嘉一を三ゴロ併殺に打ち取る。6回は先頭の古川清蔵に左前打を許すが山下実を三振、岩本を一飛、強打の松尾も三振に打ち取る力投を見せる。7回、先頭の芳賀が三塁に内野安打、トップに返り木村に送りバントを決められ一死二塁、と思いきや一走芳賀が二塁ベースをオーバーラン、ファースト広田が二塁ベースカバーに入ったショート五味に送球して又もダブルプレー。石丸藤吉に鋭いライト線二塁打を打たれたところで竹内愛一監督は福士を下げて林安夫を投入、林が桝を右飛に打ち取りスリーアウトチェンジ。
林安夫は8回、9回を無失点で切り抜けプロ入り初のセーブを記録する。
福士勇は6回3分の2を投げて8安打5四球4三振であったが無失点で切り抜けた。
五味芳夫が内野ゴロで二塁からホームに還り決勝点をあげた。伊勢川真澄は二塁牽制で福士を救った。ファースト広田修三は「3-5」、「3-6」で2つのゲッツーを記録した。
それにしても竹内愛一監督は完全に朝日投手陣を手の内に入れたようだ。林安夫、福士勇、内藤幸三、山本秀雄、斉藤忠二の朝日投手陣は、竹内監督の手の平を舞う孫悟空のようである。
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