月間MVP 今月は打撃部門の選考で激論がかわされましたのでアップするのに手間取りました。土日連ちゃんでの休日出勤も影響していますが(笑)。
投手部門
大洋 野口二郎 3
今月103イニングを投げて6勝3敗3完封、防御率0.52、WHIP0.61、奪三振率4.89。5月24日の名古屋戦では延長28回を完投した。21日の阪神戦は6安打完封、23日の朝日戦は1安打完封であった。
その野口をアシストしたのが三富恒雄であった事実は全く知られていない。三富は今月60回3分の2を投げて防御率0.75、WHIP0.98、奪三振率2.85。5月24日の第一試合では巨人を完封している。野口二郎は三富の好調のお陰で、後顧の憂いなく自らのピッチングに専念できたのである。
広瀬習一は今月5勝1敗3完封、防御率0.75、WHIP0.98、奪三振率4.35と、投球回数以外では野口二郎と遜色ないが、広瀬の数字は下位の朝日、黒鷲相手に稼いだものが大半を占めている。
打撃部門
南海 岩本義行 1
今月の打撃部門では木村孝平が61打数20安打、3割2分8厘で首位打者。二位は65打数21安打、3割2分3厘でフランク山田伝、三位は59打数19安打、3割2分3厘で岩本義行、四位は60打数19安打、3割1分7厘で北原昇でした。優勝した巨人から選ぶ手もありますが最も貢献した水原茂でも67打数18安打、2割6分9厘に過ぎません。中島治康に至っては72打数14安打、1割9分4厘です。
心情的には首位打者の木村孝平を選びたい。しかし当ブログは客観的評価を基本にしています。木村は4得点3打点1四球二塁打1本でOPSは0.683に過ぎません。岩本義行は10得点11打点13四球二塁打6本、本塁打1本でOPSはボールの飛ばない時期に破格の0.919をマークしています。山田伝も8四球二塁打4本、三塁打1本でOPSは0.813、北原昇は12四球二塁打1本、三塁打1本でOPS0.797でした。
一方、木村孝平は犠打を6個記録しています。四球1個も逆に言えば積極的な打撃が評価できる数字でもあります。但し、客観的評価では岩本義行の優位は動かし難いのも事実です。
豪気な岩本義行も「孝平にやってくれ」と心意気をみせてくれていますが、やはり当ブログが基本とする客観的評価から岩本義行の受賞とさせていただきます。木村のバッティングは一過性のものではありません。再度チャンスが来ると期待しましょう。木村孝平は昭和18年を最後に応召して戦死することとなりますので残された時間は多くはないのですが。
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