大谷は今季も二刀流を続けるそうですが、同じ週に完封勝利と一番打者を記録した二刀流が出現しました。
御園生崇男は昭和17年5月23日の阪急戦で完封勝利を記録、5月26日の黒鷲戦では一番ライトでスタメン出場して5打席3打数無安打2四球2得点1盗塁を記録したのです。無安打ながら2得点1盗塁を記録するあたりは並の一番打者ではありませんね。
御園生崇男がスタメンで一番に入ったのはプロ入り4度目のことです。1度目は昭和13年10月19日の巨人戦で一番センターに起用されました。この時期のタイガースのセンターは山口政信でしたが、何かの要因で山口が欠場したことから御園生が一番センターに起用されたのです。タイガースが‟海内無双”と呼ばれていた頃で、御園生は西村幸生に次ぐ第二エースでしたが時々レフトでも起用されていました。
戦場に赴いた御園生崇男は帰還した昭和16年には主に外野手として起用され、11月3日の阪急戦と4日の巨人戦に一番ライトでスタメン出場しています。絶妙のコントロールと抜群のキレ味を持つピッチャーにして駿足好守好打の外野手でもあった御園生崇男は、実績的に大谷をはるかに凌駕する‟二刀流”でした。一週間以内に完封勝利と一番打者を記録した二刀流が御園生崇男以外に存在したのか、調べる価値がありそうなテーマです。これは調べることも可能ですね。
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