2025年7月31日木曜日

22年 中日vs大阪 9回戦

7月13日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 0 0 3 1 1 0 8 中日 32勝18敗1分 0.640 藤本英雄
1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 大阪 38勝14敗1分 0.731 梶岡忠義 野崎泰一

勝利投手 藤本英雄 14勝8敗 
敗戦投手 梶岡忠義 10勝4敗

二塁打 (中)金山、古川、小鶴
本塁打 (中)杉浦清 3号

勝利打点(中)杉浦清 4


恐竜打線、実力を発揮

 西宮の第2試合は藤本英雄と梶岡忠義の先発で、第1試合が当時としては珍しく2時間31分かかったため午後4時25分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が中前打で出塁、金田正泰の右前打で無死一三塁、富樫淳の投ゴロで三走呉は三塁ストップ、一走金田は二塁に進んで一死二三塁、藤村富美男の二ゴロの間に三走呉がホームに突っ込むがセカンド金山次郎からの本塁送球にタッチアウト、二死一三塁から藤村が二盗、この時キャッチャー藤原鉄之助は三塁に送球するがレフトに抜ける悪送球、三走金田が還って1点を先制、藤村も三塁を回って一気にホームを狙うがレフト杉江文二からの返球を中継したサード三村勲からの本塁送球にタッチアウト。

 大阪は2回裏、先頭の土井垣武が一塁線ヒットで出塁するが二盗に失敗、本堂保次は左前打で出塁すると二盗に成功、玉置玉一の右前打で本堂は三塁ストップするが送球の間に玉置が二塁に進んで一死二三塁、長谷川善三が一塁線にスクイズバントを決めて2-0、二走玉置も三塁を回ってホームを狙うがファースト大沢清からの本塁送球にタッチアウト。

 大阪は積極的な走塁が目立つが少々暴走気味。

 中日は3回表、一死後金山次郎が右中間に二塁打、古川清蔵がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1-2、大沢の中前タイムリーで2-2の同点、大沢が送球の間に二塁を狙うがタッチアウト、二死無走者となったが杉浦清監督がレフトスタンドに第3号ホームランを叩き込んで3-2と勝ち越す。

 中日は6回表、先頭の杉浦の当りは遊ゴロ、これを守備の良いショート長谷川がエラー、加藤正二の三前送りバントをサード藤村がお手玉、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、一死後藤原は四球を選んで一死満塁、三村に代わる代打小鶴誠がセンター右奥に走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点追加、6-2とリードを広げる。

 中日は7回表、先頭の金山が中前打で出塁、古川も三塁に内野安打、二死後加藤の右前タイムリーで7-2と突き放す。

 大阪ベンチは8回から先発の梶岡に代えて野崎泰一をマウンドに送る。

 中日は8回表、先頭の藤原が四球で出塁、小鶴は左前打、トップに返り杉江に代わる代打笠石徳五郎が四球を選んで無死満塁、金山の左犠飛で8-2とダメ押す。

 藤本英雄は8安打1四球4三振の完投でハーラー単独トップに立つ14勝目をマークする。

 中日は打線の不振により大阪に大きく離されたが、この日は久しぶりに打線がつながった。

 大阪は7月に入って負け知らずの8連勝が続いていたが7月初の敗戦で連勝がストップした。序盤の暴走気味の走塁が響いた。

2025年7月29日火曜日

22年 巨人vs太陽 9回戦

7月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 2 0 0 0 0 3 巨人 25勝26敗1分 0.490 川崎徳次 
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 太陽 20勝31敗1分 0.392 池田善蔵

勝利投手 川崎徳次 8勝7敗 
敗戦投手 池田善蔵 5勝7敗

勝利打点(巨)多田文久三 1


多田文久三、代打決勝打

 後楽園の第2試合は川崎徳次と池田善蔵の先発で午後2時56分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は3回表、一死後千葉茂がストレートの四球で出塁、川上哲治もストレートの四球で一死一二塁、小松原博喜の右前タイムリーで1点を先制する。

 太陽は3回裏、先頭の松井信勝が四球を選んで出塁、池田が右前打で続き、トップに返り荒川昇治のバントが内野安打となって無死満塁、続く辻井弘のスウィングがキャッチャー武宮敏明のミットに当たり押出しの打撃妨害で1-1の同点に追い付く。

 押出し打撃妨害は珍しい記録であり、当ブログの調査では昭和18年11月2日の巨人vs南海12回戦、6回裏南海の攻撃で無死満塁から長谷川善三のスウィングがキャッチャー川畑博のミットに当たって押出し打撃妨害が記録されて以来約4年ぶりのことである。長谷川善三は戦前は南海でプレーしていたが戦後の現在は大阪タイガースでプレーしている。川畑博も戦地から生還して昭和24年にはプロ野球に復帰する。

 打者のスウィングがキャッチャーミットに当たって打撃妨害が記録された場合は捕手に「失策」が記録される。打者は打撃完了とは見做されないため打数はカウントされず、押出しの場面であっても打点は記録されない。

 巨人は5回表、一死後川上がライト線にヒット、小松原の投ゴロを池田は二塁に送球するが悪送球となって一死一二塁、平山菊二はストレートの四球で一死満塁、ここで宮下信明に代わる代打多田文久三が右前に2点タイムリーを放ち3-1と勝ち越す。

 川崎徳次は4安打5四球5三振、唯一の失点が押出し打撃妨害であったため自責点ゼロの完投で8勝目をマークする。

 巨人は勝つには勝ったが3併殺12残塁の拙攻であった。3つの併殺はゴロによるものではなく「F8-4」、「L1-3」、「L5-4」であった。実際のプレーは見ていないので全てが走塁ミス絡みと断定はできないが(エンドランがライナーでゲッツーになるケースなど)、巨人が球団創設以降で最も悪い成績となっている原因を垣間見ることができる。

2025年7月28日月曜日

22年 東急vs南海 11回戦

7月13日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
1 0 0 0 0 1 1 1 0  0   0   0  4 東急 18勝31敗2分 0.367 北川桂太郎 黒尾重明 
3 0 0 0 0 0 0 0 1  0   0   0  4 南海 27勝23敗3分 0.540 丸山二三雄

勝利打点 なし


長打もマルチヒットもなし、珍プレーあり

 西宮の第1試合は北川桂太郎と丸山二三雄の先発で午後1時27分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の一言多十が中前打で出塁、鈴木清一の捕ゴロでランナーが入れ替わり、鈴木が二盗に成功、飯島滋弥は四球で一死一二塁、大下弘の右前タイムリーで1点を先制する。

 南海は1回裏、先頭の安井亀和が三塁線にヒット、河西俊雄の右前打で無死一二塁、岡村俊昭の遊ゴロをショート鈴木清一は三塁に送球して二走安井は三封、山本一人監督は四球で一死満塁、堀井数男の一ゴロの間に三走河西が還って1-1の同点、朝井昇は四球を選んで二死満塁、筒井敬三が中前に2点タイムリーを放ち3-1とリードする。

 東急は6回表、一死後飯島が四球を選んで出塁、二死後長持栄吉が死球を受けて一二塁、鈴木圭一郎の二ゴロをセカンド安井が一塁に悪送球する間に二走飯島がホームに還って2-3と1点差、二死一三塁からダブルスチールを仕掛けるがキャッチャー筒井からの送球をピッチャー丸山がカットして本塁に送球、「2-1-2」で三走長持の本盗は失敗に終わる。

 南海は6回裏、一死後小林悟楼、安井が連続四球、東急ベンチはここで先発の北川から黒尾重明にスイッチ、黒尾が後続を抑える。

 東急は7回表、一死後大沢喜好が三遊間にヒット、二死後トップに返り一言は四球で一二塁、鈴木清一の中前タイムリーで3-3の同点に追い付く。

 東急は8回表、一死後長持が左前打で出塁、鈴木圭一郎はストレートの四球で一死一二塁、黒尾の遊ゴロが野選を誘って一死満塁、続く大沢のカウントがスリーボールツーストライクのフルカウントになったところで東急ベンチは白木義一郎を代打に起用、しかし白木は投飛球に倒れて二死満塁、清水喜一郎が押出し四球を選んで4-3と1点勝ち越す。サード大沢の代打に出た白木はそのまま三塁の守備についた。

 南海は9回裏、先頭の岡村が四球で出塁、山本の左前打で無死一二塁、堀井の左前打で二走岡村は三塁を回って同点のホームを狙うが、レフト大下からの返球を中継したピッチャー黒尾の本塁送球にタッチアウト、一走山本は三塁に進んで一死一三塁、堀井が同点スクイズを決めて4-4と追い付く。

 試合は延長戦に突入するが両軍得点なく4対4で引分け。

 丸山二三雄は6月14日の太陽戦でも真田重蔵と投げ合って延長12回引分け完投だった。

 両チーム単打だけで長打は無く、マルチヒットもいなかった。

 この試合のハイライトは東急初回の攻撃。大下のタイムリーで1点先制して一死一二塁、二塁ランナーの飯島滋弥は長持栄吉が三振した場面で二塁ベースを大きくリード、キャッチャー筒井敬三は二塁への偽投を繰り返しながら走って二塁ベース方向に進んでいき、飯島が戻ろうとした時に自らタッチアウトにした。記録は三振ゲッツーであるが、長持の三振で筒井に刺殺が記録され、更に飯島をタッチアウトにして2個目の刺殺、結局キャッチャーによる「単独ゲッツー」が記録されたのである。

 筒井がスリーストライク目の投球を捕球してから二塁に送球してアウトにしたのではなく、自ら二塁ベースまで走って行ってアウトにしたため、二塁アウトの記録はスコアカードには「2B」と記されており、「雑記」欄にはこの経緯を公式記録員治村宗三が詳細に記載している。

 スリーストライク目のスクイズをウエストなどで打者が空振りして捕手に刺殺が記録され、飛び出してきた三塁走者にタッチしてキャッチャーに「単独ゲッツー」が記録されるケースはあるが、「三振と二塁走者へのタッチによる捕手の単独ゲッツー」はプロ野球史上唯一の珍プレーではないだろうか。

2025年7月26日土曜日

22年 阪急vs金星 10回戦

7月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 阪急 25勝26敗2分 0.490 野口二郎 
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 金星 18勝34敗1分 0.346 江田孝

勝利投手 野口二郎 9勝8敗 
敗戦投手 江田孝    5勝13敗

二塁打 (金)大友
本塁打 (急)野口二郎 1号

勝利打点 なし


ダブルエラーで決着

 第13節4日目、後楽園の第1試合は野口二郎と江田孝の先発で午後1時5分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は5回表、野口二郎がライトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。

 金星は5回裏、先頭の小前博文が中前打で出塁、江田の投前送りバントは野口二郎が二塁に送球して小前が二封され失敗、辻勇夫の投ゴロをファースト野口明が後逸、一走江田は三塁に進んで一死一三塁、トップに返り酒沢政夫の一ゴロの間に三走江田が還って1-1の同点とする。一走辻は二塁でアウトとなって酒沢が一塁に残り、続く大友一明がレフト線に二塁打を放って二死二三塁、しかし期待の坪内道則監督は三振に倒れる。ここで追加点が取れなかったことが敗因となった。

 阪急は9回表、一死後下社邦男がピッチャー強襲ヒットで出塁、青田昇の遊ゴロで下社は二封、青田が二盗を決めて二死二塁、野口明の三ゴロをサード清原初男が後逸、更にバックアップのレフト小前も後逸、この間に二走青田が一気にホームに還って2-1と勝ち越す。

 野口二郎は5安打2四球4三振、自責点ゼロの完投で10勝目をマークする。戦後2本目、戦前からの通算3本目の本塁打も放った。

 阪急の決勝点はサード清原とレフト小前のダブルエラーによるものだった。2つともエラーが記録されたということは、青田の三塁進塁が清原の失策によるもので青田の本塁生還はレフト小前の失策によるものと判断されたことになる。

 ダブルエラーによる決勝点は、昭和18年10月3日の阪急vs南海12回戦、7回表阪急の攻撃で二死一二塁から「ピッチャー丸山二三雄が二塁に牽制悪送球、二走伊藤健一が三塁に走り、白球を拾ったセカンド増田敏が三塁に送球するがこれも悪送球、伊藤はホームに還って2-1と勝ち越して決勝点になった」以来のことである。

 阪急は4年前にはダブルエラーで敗戦を経験したが、この日はダブルエラーにより勝利を得たのである。

2025年7月25日金曜日

22年 南海vs大阪 6回戦

7月12日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 南海 27勝23敗2分 0.540 中谷信夫 別所昭 松川博爾 
0 0 0 0 2 1 0 4 X 7 大阪 38勝13敗1分 0.745 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 10勝0敗 
敗戦投手 中谷信夫      5勝8敗

二塁打 (大)本堂、御園生
本塁打 (南)山本一人 3号

勝利打点 なし


御園生崇男、開幕10連勝

 西宮の第2試合は中谷信夫と御園生崇男の先発で午後3時20分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は5回裏、先頭の本堂保次が右前打で出塁、玉置玉一は三塁に内野安打、長谷川善三が送りバントを決めて一死二三塁、御園生の投ゴロをピッチャー中谷が弾くがショート小林悟楼がバックアップして一塁アウト、この間に三走本堂が還って1点を先制、二死三塁からワイルドピッチで三走玉置も還って2-0とする。

 南海は6回表、先頭の安井亀和が右前打で出塁、二死後山本一人監督がレフトスタンドに同点ツーランを叩き込んで2-2と追い付く。

 大阪は6回裏、一死後藤村富美男が四球で出塁、藤村の二盗はタイミングはアウトであったが二塁ベースカバーのショート小林が落球してセーフ、土井垣武は四球で一死一二塁、本堂の捕邪飛で二走藤村がタッチアップから三塁を陥れる好走塁、玉置の遊ゴロをショート小林が失する間に三走藤村が還って3-2と勝ち越す。

 南海は7回から先発の中谷に代えて別所昭をマウンドに送り込む。

 大阪は8回裏、先頭の藤村が四球で出塁、土井垣の右前打で無死一三塁、土井垣が二盗を決め、本堂が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち5-2、玉置も左前にタイムリーを放ち6-2、南海ベンチはここで別所から三番手の松川博爾にスイッチ、一死後御園生が中越えにタイムリー二塁打を放ち7-2とリードを広げる。

 御園生崇男は3安打2四球1三振の完投で開幕から10連勝を飾る。

 御園生は勝率の高い投手として知られており、昭和12年秋季は11勝0敗で勝率10割を記録した。その後の勝率10割は1981年に間柴茂有(15勝0敗)、2013年に田中将大(24勝0敗)が記録することになる。

2025年7月24日木曜日

22年 金星vs巨人 8回戦

7月12日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 金星 18勝33敗1分 0.353 内藤幸三 
0 0 0 1 3 0 0 0 X 4 巨人 24勝26敗1分 0.480 中尾輝三

勝利投手 中尾輝三 7勝6敗 
敗戦投手 内藤幸三 4勝7敗

三塁打 (巨)平山
本塁打 (巨)川上哲治 4号

勝利打点(巨)田中資昭 1


田中資昭、ミス帳消しの決勝打

 後楽園の第2試合は内藤幸三と中尾輝三の先発で午後2時50分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は初回、先頭の酒沢政夫が四球を選んで出塁、大友一明の遊ゴロの間に酒沢は二進、坪内道則監督の左前打で二走酒沢は三塁ストップするが、レフト平山菊二が直接ホームに送球してしまい、これが悪送球となる間に酒沢が還って1点を先制、外野からの返球はカットまでが基本、打者走者の坪内も二塁に進み、西沢道夫の一ゴロの間に坪内は三進、清原初男が四球から二盗を決めて二死二三塁、ここで小前博文の遊ゴロをショート田中資昭が2点タイムリーエラー、金星が初回に1安打で3点を先制する。

 3回まで無安打の巨人は4回裏、二死後川上哲治がライトスタンドに第4号ソロを叩き込んで反撃の狼煙を上げる。

 巨人は5回裏、二死後宮下信明が中前打で出塁、中尾の中前打で二死一三塁、トップに返り初回に余計な送球ミスを犯した平山が右越えに同点の2点タイムリー三塁打を放ち3-3と追い付き、初回に2点タイムリーエラーを犯した田中が左前に逆転のタイムリーを放ち4-3と試合をひっくり返す。

 中尾輝三は四球を出しながらも2回以降金星打線を無安打無得点に抑え、1安打7四球4三振、自責点ゼロの完投で7勝目をマークする。

 巨人はこのところポイントゲッターになっている平山菊二が同点三塁打、初回にタイムリーエラーをやらかした田中資昭が決勝タイムリーを放ちミスを帳消しにした。

2025年7月22日火曜日

22年 東急vs中日 6回戦

7月12日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 2 0 0 0 0 0 3 6 東急 18勝31敗1分 0.367 白木義一郎
1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 中日 31勝18敗1分 0.633 星田次郎 久野勝美

勝利投手 白木義一郎 8勝10敗 
敗戦投手 星田次郎     2勝2敗

二塁打 (東)長持 (中)古川
三塁打 (東)大下
本塁打 (東)大下弘 3号

勝利打点(東)大下弘 7


大下が決勝ツーラン

 西宮の第1試合は白木義一郎と星田次郎の先発で午後1時30分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、二死後古川清蔵が左前打から二盗に成功、大沢清の中前タイムリーで1点を先制する。

 東急は2回表、先頭の熊耳武彦が右前打で出塁するとパスボールで二進、白木の遊ゴロで熊耳は三塁に向かうがショート鈴木清一からサード大沢喜好に送球されてタッチアウト、二死後清水喜一郎の右前打で二死一三塁、清水のディレードスチールにキャッチャー藤原鉄之助が二塁に悪送球、三走白木が還って1-1の同点に追い付く。

 東急は3回表、先頭の一言多十が四球で出塁、鈴木清一が送りバントを決めて一死二塁、二死後大下弘が右越えに第3号ツーランを叩き込んで3-1とリードする。続く長持栄吉も左中間に二塁打、ここで中日ベンチはバッテリーを星田-藤原から久野勝美-上林繁次郎に代えて後続を抑える。

 中日は5回裏、先頭の加藤正二が中前打で出塁、上林は三塁線にヒット、久野の投ゴロを白木がファンブルして無死満塁、三村勲の右飛で三走加藤がタッチアップからホームイン、一走久野もタッチアップから二塁に向かい、ライト長持はホームを諦めて二塁に送球して久野はタッチアウト、三村の右飛で併殺が記録されたが加藤のホームインにより「右犠飛」となって2-3と1点差に迫る。

 中日は7回裏、先頭の小鶴誠が左前打で出塁、一死後上林が四球を選んで一死一二塁、久野のレフトへの飛球で二走小鶴はスタートを切るがレフト大下がキャッチして二塁に送球してダブルプレー。

 東急は9回表、一死後熊耳に代わる代打鈴木圭一郎の当りは遊ゴロ、これをショート杉浦清が一塁に悪送球、白木は三塁線にヒット、大沢喜好の右前打で一死満塁、清水の三塁内野安打がタイムリーとなって4-2、サード三村からの本塁送球が悪送球となる間に二走白木も還って5-2、一死二三塁からトップに返り一言の二ゴロの間に三走大沢が還って6-2とリードを広げる。

 白木義一郎は7安打1四球無三振の完投で8勝目をマークする。

 白木の好投と大下の決勝本塁打が目立つ試合であったが、長持と大下の補殺による2つの併殺も見逃せない。