0 0 1 0 2 0 0 0 0 3 巨人 25勝26敗1分 0.490 川崎徳次
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 太陽 20勝31敗1分 0.392 池田善蔵
勝利投手 川崎徳次 8勝7敗
敗戦投手 池田善蔵 5勝7敗
勝利打点(巨)多田文久三 1
多田文久三、代打決勝打
後楽園の第2試合は川崎徳次と池田善蔵の先発で午後2時56分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。
巨人は3回表、一死後千葉茂がストレートの四球で出塁、川上哲治もストレートの四球で一死一二塁、小松原博喜の右前タイムリーで1点を先制する。
太陽は3回裏、先頭の松井信勝が四球を選んで出塁、池田が右前打で続き、トップに返り荒川昇治のバントが内野安打となって無死満塁、続く辻井弘のスウィングがキャッチャー武宮敏明のミットに当たり押出しの打撃妨害で1-1の同点に追い付く。
押出し打撃妨害は珍しい記録であり、当ブログの調査では昭和18年11月2日の巨人vs南海12回戦、6回裏南海の攻撃で無死満塁から長谷川善三のスウィングがキャッチャー川畑博のミットに当たって押出し打撃妨害が記録されて以来約4年ぶりのことである。長谷川善三は戦前は南海でプレーしていたが戦後の現在は大阪タイガースでプレーしている。川畑博も戦地から生還して昭和24年にはプロ野球に復帰する。
打者のスウィングがキャッチャーミットに当たって打撃妨害が記録された場合は捕手に「失策」が記録される。打者は打撃完了とは見做されないため打数はカウントされず、押出しの場面であっても打点は記録されない。
巨人は5回表、一死後川上がライト線にヒット、小松原の投ゴロを池田は二塁に送球するが悪送球となって一死一二塁、平山菊二はストレートの四球で一死満塁、ここで宮下信明に代わる代打多田文久三が右前に2点タイムリーを放ち3-1と勝ち越す。
川崎徳次は4安打5四球5三振、唯一の失点が押出し打撃妨害であったため自責点ゼロの完投で8勝目をマークする。
巨人は勝つには勝ったが3併殺12残塁の拙攻であった。3つの併殺はゴロによるものではなく「F8-4」、「L1-3」、「L5-4」であった。実際のプレーは見ていないので全てが走塁ミス絡みと断定はできないが(エンドランがライナーでゲッツーになるケースなど)、巨人が球団創設以降で最も悪い成績となっている原因を垣間見ることができる。
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