2025年7月26日土曜日

22年 阪急vs金星 10回戦

7月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 阪急 25勝26敗2分 0.490 野口二郎 
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 金星 18勝34敗1分 0.346 江田孝

勝利投手 野口二郎 9勝8敗 
敗戦投手 江田孝    5勝13敗

二塁打 (金)大友
本塁打 (急)野口二郎 1号

勝利打点 なし


ダブルエラーで決着

 第13節4日目、後楽園の第1試合は野口二郎と江田孝の先発で午後1時5分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は5回表、野口二郎がライトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。

 金星は5回裏、先頭の小前博文が中前打で出塁、江田の投前送りバントは野口二郎が二塁に送球して小前が二封され失敗、辻勇夫の投ゴロをファースト野口明が後逸、一走江田は三塁に進んで一死一三塁、トップに返り酒沢政夫の一ゴロの間に三走江田が還って1-1の同点とする。一走辻は二塁でアウトとなって酒沢が一塁に残り、続く大友一明がレフト線に二塁打を放って二死二三塁、しかし期待の坪内道則監督は三振に倒れる。ここで追加点が取れなかったことが敗因となった。

 阪急は9回表、一死後下社邦男がピッチャー強襲ヒットで出塁、青田昇の遊ゴロで下社は二封、青田が二盗を決めて二死二塁、野口明の三ゴロをサード清原初男が後逸、更にバックアップのレフト小前も後逸、この間に二走青田が一気にホームに還って2-1と勝ち越す。

 野口二郎は5安打2四球4三振、自責点ゼロの完投で10勝目をマークする。戦後2本目、戦前からの通算3本目の本塁打も放った。

 阪急の決勝点はサード清原とレフト小前のダブルエラーによるものだった。2つともエラーが記録されたということは、青田の三塁進塁が清原の失策によるもので青田の本塁生還はレフト小前の失策によるものと判断されたことになる。

 ダブルエラーによる決勝点は、昭和18年10月3日の阪急vs南海12回戦、7回表阪急の攻撃で二死一二塁から「ピッチャー丸山二三雄が二塁に牽制悪送球、二走伊藤健一が三塁に走り、白球を拾ったセカンド増田敏が三塁に送球するがこれも悪送球、伊藤はホームに還って2-1と勝ち越して決勝点になった」以来のことである。

 阪急は4年前にはダブルエラーで敗戦を経験したが、この日はダブルエラーにより勝利を得たのである。

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