2021年11月17日水曜日

21年 パシフィックvs阪急 13回戦

9月19日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 0 0 0 0 0 4 パ軍 31勝45敗2分 0.408 井筒研一 真田重蔵 
0 1 0 4 0 0 0 3 X 8 阪急 42勝43敗 0.494 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 4勝6敗 
敗戦投手 井筒研一  11勝17敗

二塁打 (パ)辻井、白石 (急)日比野、青田2、上田

勝利打点 (急)上田藤夫 5

猛打賞 (急)上田藤夫 11、青田昇 11、野口二郎 4


阪急打線18安打

 西宮の第2試合は井筒研一と今西錬太郎の先発で午後2時55分、金政球審の右手が上がりプレイボール。この試合も金政、杉村による二氏審判制。

 阪急は2回裏、一死後野口明が四球で出塁、日比野のレフト線二塁打で二三塁、坂井豊司はストレートの四球で一死満塁、今西の中犠飛で1点を先制する。

 パ軍は3回表、先頭の喜瀬正顕が左前打で出塁、平野徳松の遊ゴロでランナーが入れ替わり、井筒は中飛に倒れるが、トップに返り白石が左前打、小暮はストレートの四球で一死満塁、藤井勇の三ゴロをサード坂井がエラーして三走平野が還り1-1の同点、なおも一死満塁から森下の二飛をセカンド田中幸男が落球する間に三走白石に続いて二走小暮も還って3-1と逆転、辻井が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-1とする。

 阪急は4回裏、野口明、日比野が連続中前打、坂井の投ゴロを井筒が三塁に送球するがサード平野が後逸する間に野口明が還って2-4、今西は三振に倒れるが、田中に代わる代打鳥居兵治が四球を選んで一死満塁、鳥居の代走に西村正夫監督を起用、トップに返り山田伝の2点タイムリーで4-4の同点、上田のタイムリー二塁打で5-4と逆転する。

 阪急は8回裏、先頭の上田が中前打で出塁、青田の左越えタイムリー二塁打で6-4、野口二郎が一塁線にヒット、野口明は三振、野口二郎が二盗を決めて一死二三塁、日比野の三ゴロをサード平野がエラーする間に三走青田に続いて二走野口二郎も還って8-4とする。

 今西錬太郎は4回以降を無失点に抑えて5安打1四球3三振で完投、4勝目をマークする。失点は4だったが自責点はゼロであった。

 阪急は上田藤夫、青田昇、野口二郎が猛打賞で毎回の18安打ながら13残塁で8得点。阪急が試合巧者としてリーグの覇権を握るのは20年後のことである。

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