2021年12月6日月曜日

21年 巨人vsセネタース 11回戦

9月21日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 巨人 47勝29敗2分 0.618 中尾輝三 宮下信明 
0 3 0 1 2 0 0 0 X 6 セ軍 36勝44敗 0.450 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 21勝15敗 
敗戦投手 中尾輝三       9勝7敗

二塁打 (セ)熊耳、長持、大沢
本塁打 (巨)川上哲治 6号 (セ)大下弘 17号

勝利打点 (セ)熊耳武彦 2


ホームラン時代到来

 後楽園の第1試合は中尾輝三と白木義一郎の先発で午後1時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は2回裏、先頭の白木が中前打、熊耳がライト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制、長持栄吉もライト線にタイムリー二塁打を放ち2-0、宮下義雄が三前に送りバントを決めて一死三塁、大沢喜好もライト線にタイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 最初の3点が全てライト線タイムリー二塁打によるものであるのはこの試合が初めてではないか。スコアカードの記録によると熊耳と長持はライナーで抜けたもの、大沢はゴロで一塁線を抜いたものである。

 セ軍は4回裏、先頭の長持が中前打、宮下の二ゴロは「4-6-3」と渡るが二塁セーフの一塁アウトで一死二塁、大沢の中前打で一死一三塁、トップに返り鈴木清一の右犠飛で4-0とする。

 セ軍は5回裏、一死後飯島が中前打で出塁すると、大下がスリーボールナッシングからの4球目をライトスタンドに高々と虹のアーチ、6-0とリードを広げる。

 8回まで白木に4安打無得点に抑えられてきた巨人は9回表、一死後千葉が右前打で出塁すると、川上が大下に負けじとライトスタンドにツーランを叩き込んで2-6とするが後続が倒れて試合終了。

 白木義一郎は6安打無四球4三振の完投で21勝目をあげる。

 大下と川上はこれまで同日にホームランを放ったことは2度あるが、同一試合でのホームラン競演はこの試合が初めてである。アメリカに遅れること四半世紀、日本にもホームラン時代が到来した。

*大下と川上の特大ブロマイド


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