2021年11月21日日曜日

21年 セネタースvs巨人 10回戦

9月19日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 1 0 1 0 3 セ軍 34勝44敗 0.436 白木義一郎 
3 0 0 1 0 0 0 2 X 6 巨人 46勝28敗2分 0.622 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄     12勝3敗 
敗戦投手 白木義一郎 20勝15敗

二塁打 (セ)大下、鈴木、飯島 (巨)千葉2、川上、藤本、中島
三塁打 (巨)山川、藤本
本塁打 (セ)飯島滋弥 7号

勝利打点 (巨)千葉茂 5

猛打賞 (セ)飯島滋弥 7 (巨)中島治康 5


山川喜作がチームに勢いを付ける

 セ軍は初回、二死一塁で打席は大下、大下の三邪飛をサード山川喜作が好捕してスリーアウトチェンジ。

 巨人は1回裏、一死後山川が右中間に三塁打、千葉のタイムリー二塁打で1点を先制、川上もセンター左奥にタイムリー二塁打を放ち2-0、黒沢の左前打で一死一三塁、中島治康監督の左前タイムリーでこの回3点を先制する。

 セ軍は4回表、飯島がレフトスタンドに第7号ホームランを叩き込んで1-3とする。

 巨人は4回裏、一死後多田文久三がライト線にヒット、二死後藤本が左中間にタイムリー二塁打を放ち4-1と突き放す。

 セ軍は6回表、先頭の清水喜一郎が四球で出塁、しかしトップに返り横沢七郎の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー、ここから鈴木清一が三遊間にヒット、飯島の中前打で二死一二塁、大下がライト線にタイムリー二塁打を放ち2-4と追い上げるが、二死二三塁から白木は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 セ軍は8回表、二死後鈴木が右中間に二塁打、飯島も右中間にタイムリー二塁打を放ち3-4と1点差、しかし藤本が踏ん張り大下は三振、同点はならず。

 巨人は8回裏、先頭の黒沢が中前打で出塁、中島の右中間タイムリー二塁打で5-3、二死後藤本がレフト線にタイムリー三塁打を放ち6-3と突き放す。

 セ軍は9回表、先頭の白木が中前打、熊耳は捕邪飛に倒れるが、長持栄吉の中前打で一死一二塁、一言多十は三振に倒れるが、清水に代わる代打黒尾重明が四球を選んで二死満塁、しかしトップに返り横沢に代わる代打北川桂太郎は三振に倒れてゲームセット。

 藤本英雄は9安打4四球7三振の完投で12勝目をマークする。

 一方、白木義一郎は20勝をあげてから2連敗と足踏み。

 初回の守備でファインプレーからその裏の第1打席で先制のきっかけとなる三塁打を放った山川喜作がチームに勢いを付けた。戦前の金鯱、大洋時代はあまり活躍できなかった山川であるが、戦後復活初年度の巨人ではチーム最多得点を記録する活躍を見せている。山川はこの日の1得点で今季50得点となり、黒沢俊夫の43得点、千葉茂の40得点を抑えてこの時点でもチーム最多得点である。

0 件のコメント:

コメントを投稿