0 0 0 5 0 0 0 2 0 7 タ軍 47勝30敗 0.610 野崎泰一 呉昌征
1 2 3 1 0 2 0 0 X 9 中部 29勝46敗2分 0.387 松尾幸造 服部受弘
勝利投手 服部受弘 11勝6敗
敗戦投手 野崎泰一 6勝9敗
二塁打 (タ)土井垣2、長谷川 (中)三村、杉浦、古川
三塁打 (中)三村、小鶴
本塁打 (中)小鶴誠 6号
勝利打点 (中)小鶴誠 7
猛打賞 (中)小鶴誠 4、三村勲 3
中部、強打でタ軍を倒す
第21節最終日の第2試合は松尾幸造と野崎泰一の先発で午後3時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。
中部は初回、先頭の岩本が四球で出塁、杉本清監督の投ゴロでランナーが入れ替わり、古川の中前打で一死一二塁、小鶴が左前に先制タイムリーを放ち1点をリードする。
中部は2回裏、先頭の藤原が中前打、三村が右中間にタイムリー二塁打を放ち2-0、松尾も一二塁間にタイムリーで続き3-0とする。
中部は3回裏、一死後小鶴がレフトスタンドに第6号本塁打を叩き込んで4-0、更に加藤が左前打、藤原も中前打で一死一二塁、三村が左中間に2点タイムリー三塁打を放ち6-0と大きくリードする。
タ軍は4回表、先頭の土井垣が左中間に二塁打、藤村富美男監督は左前打、本堂が四球を選んで無死満塁、山口政信は左前に2点タイムリーを放ち2-6、宮崎も右前にタイムリーを放ち3-6、中部はここで先発の松尾から服部受弘にスイッチ、野崎に代わる代打富樫淳の三ゴロで宮崎は二封、長谷川は四球を選んで一死満塁、トップに返り呉昌征がライト線に2点タイムリーを放ち5-6と1点差に迫る。
ゲームは一気に風雲急を告げてきた。
タ軍は先発の野崎に代打を出したので、センター呉昌征をリリーフのマウンドに送る。
中部は4回裏、先頭の杉浦がレフトに二塁打、金田からの返球が悪送球となって杉浦は三塁に進み、古川は三振に倒れて一死三塁、小鶴の当りはレフトに抜ける当りであったがショート長谷川が好守を見せて遊ゴロ、この間に三走杉浦が還って7-5とする。
中部は6回裏、先頭の岩本が四球で出塁、杉浦の右前打で無死一三塁、古川のレフト線タイムリー二塁打で8-5、小鶴の左犠飛で9-5と突き放す。
タ軍は8回表、先頭の山口がレフト線にヒット、宮崎の中前打で無死一三塁、富樫に代わる代打御園生の二ゴロの間に三走山口が還って6-9、長谷川の右中間タイムリー二塁打で7-9と2点差に追い上げるが、トップに返り呉昌征は左飛、金田のヒット性の当りもショート杉浦の好守に阻まれ、反撃もここまで。
服部受弘は6イニングを6安打1四球無三振で11勝目をマークする。
最下位中部は首位争いを繰り広げるタ軍に5勝3敗と勝ち越している。
2021年ペナントレースはセ・パ両リーグとも前年最下位だったヤクルトとオリックスが優勝するという波乱の展開となった。戦後復活初年度最下位の中部も翌年昭和22年に2位に躍進する。21年終盤にグ軍から移籍してきた清水秀雄と22年に巨人から移籍してくる藤本英雄が加わったことが大きな要因であるが、昭和21年終盤に変化の兆しが見えていたことは歴史的事実である。
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