2019年10月25日金曜日

21年 タイガースvs巨人 2回戦


5月19日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計 
0 0 0 0 0 0 0 1 0  0   2  3 タ軍 6勝6敗 0.500 呉昌征 
0 0 0 0 0 0 0 1 0  0   0  1 巨人 6勝6敗 0.500 近藤貞雄 藤本英雄 

勝利投手 呉昌征     3勝0敗 
敗戦投手 近藤貞雄 2勝2敗 

二塁打 (タ)池端 (巨)山田、多田、呉新亨
三塁打 (巨)呉新亨

勝利打点 (タ)長谷川善三 1

猛打賞 (巨)呉新亨 1


呉昌征、又も完投で3連勝

 後楽園の第2試合は呉昌征、近藤貞雄の先発で午後3時13分、池田球審の右手が上がりプレイボール。


 タ軍は初回、一死後御園生がセンター左にヒット、藤村の三ゴロでランナーが入れ替わり、本堂が四球を選んで二死一二塁、しかし富樫は三ゴロに倒れて無得点。

 巨人は1回裏、先頭の呉新亨が左前打で出塁、山川の当りは右飛、これに呉が戻れずダブルプレー。エンドランでしょうか。

 タ軍は2回表、一死後土井垣の代役をソツなくこなしている池端忠夫がレフト線に二塁打、長谷川善三は遊飛に倒れ、ピッチャー近藤の二塁牽制が悪送球となって二死三塁、しかし呉昌征は遊ゴロに倒れて無得点。

 巨人は3回裏、二死後不振の山田が三塁線に二塁打、しかしトップに返り呉新亨は左飛に倒れて無得点。

 巨人のショートには4回の守備から山田に代わって宮下信明が入る。山田の走塁の際に何かあったのか。代走ではなく守備から替わっている。

 タ軍は5回表、一死後呉昌征が中前打で出塁するとピッチャーながら二盗に成功、しかしトップに返り金田は左飛、御園生も一ゴロに倒れて無得点。

 タ軍は7回表、一死後池端、長谷川が連続四球、呉昌征のセーフティバントは捕邪飛となって失敗、トップに返り金田もニゴロに倒れて無得点。

 巨人は7回裏、二死後復調の兆しが見える多田が左中間に二塁打、諏訪のストレートの四球は敬遠か、林清一は一邪飛に倒れて敬遠策が成功する。

 タ軍は8回表、一死後藤村の当りは右前に飛び、ライト林はライトゴロを狙って一塁に送球するが悪送球、打者走者の藤村は一気に三塁へ、記録はワンヒットワンエラー、本堂はストレートの四球、これは敬遠でしょう。一死一三塁から富樫が投前にスクイズ、近藤は本塁に送球するがセーフ、この時代にグラブトスがあったかどうかは不明、犠打と野選が記録されてタ軍が1点を先制する。

 1点を追う立場になった巨人はその裏、二死後呉新亨が左中間に三塁打、好調山川が期待に応えて一塁線に同点タイムリーを放ち1-1と追い付く。

 巨人は9回裏、先頭の千葉が左前打で出塁、黒沢の二ゴロでランナーが入れ替わり、多田の三ゴロで再度ランナーが入れ替わり、諏訪はストレートの四球を選んで二死一二塁と一打サヨナラのチャンス、しかし二走多田がピッチャー呉昌征からの牽制球に引っ掛かりタッチアウト、試合は延長戦に突入。

 10回は両軍三者凡退。

 タ軍は11回表、先頭の富樫が中前打で出塁、小俣に代わる代打渡辺誠太郎は左飛に倒れ、池端が四球を選んで一死一二塁、巨人ベンチはここで先発の近藤から二番手藤本にスイッチ、藤本の二塁牽制が悪送球となって一死一三塁、長谷川の一塁線ヒットが決勝タイムリーとなって2-1と勝ち越し、キャッチャー多田からの一塁牽制で長谷川はタッチアウトとなって二死二塁、呉昌征は右前打、これをライト林が弾く間に二走池端が還って3-1とする。呉には打点が記録されているが、呉の二進に対して林にエラーが記録された。

 巨人は11回裏、先頭の呉新亨が左中間に二塁打を放って反撃、しかし山川は右飛、タッチアップから呉は三進、千葉は三ゴロ、黒沢は二ゴロと、当たっている二番、三番、四番が倒れてタ軍が競り勝つ。

 呉昌征は8安打2四球1死球、3三振の完投で3連勝。11回を131球と、この日もテンポのいい投球であった。打・守・走にも活躍。

 巨人は不振の山田と多田が二塁打、本来の当りが出ていなかった呉新亨も二塁打と三塁打を放ち、明るい兆しが見えてきた。

 一方、ベテラン林清一が手痛い2つのエラーを犯した。8回の悪送球は直接失点につながり、11回のエラーは記録上は直接の失点につながったものではないが、正確に捕球していれば本塁クロスプレーになっていた可能性は否定できない。選手生命の晩年になると、それまで捕れていた打球が捕れなくなって「引退」を意識するようになる。1才年上の黒沢も頑張っており、林も先日は戦後最初の満塁本塁打を放ったばかり、もうひと踏ん張りを期待したいところ。

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