2019年10月24日木曜日

21年 グレートリングvs中部日本 2回戦


5月19日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 2 1 2 0 2 0 0 4 11 グ軍 5勝6敗 0.455 清水秀雄 
0 0 0 0 2 0 0 0 0  2  中部 5勝7敗2分 0.417 森井茂

勝利投手 清水秀雄 1勝1敗
敗戦投手 森井茂     5勝3敗 

二塁打 (グ)安井
三塁打 (グ)山本 (中)岩本

勝利打点 (グ)筒井敬三 1

猛打賞 (グ)安井亀和 1、清水秀雄 1


グ軍、機動力で圧勝

 後楽園の第1試合は清水、森井の豪柔対照的な二人の先発で午後1時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 1回は両軍1四球ずつで無得点。


 グ軍は2回表、先頭の堀井がレフト線にヒット、岡村の捕ゴロでランナーが入れ替わり、清水の右前打で一死一三塁、桶川はストレートの四球で一死満塁、筒井の中犠飛で1点を先制、二走清水と一走桶川もタッチアップから進塁と隙のない走塁を見せ、トップに返り安井が三遊間を破って2-0、二走桶川も三塁ベースを回ってホームを狙うが、レフト岩本からのバックホームにタッチアウト。


 グ軍は序盤から積極的な走塁が目に付く。


 グ軍は3回表、二死後山本が左中間に三塁打、堀井の遊ゴロをショート金山が一塁に悪送球する間に山本が還って3-0とする。ここも左中間の当りで三塁を陥れた山本の積極的走塁が効いた。


 グ軍は4回表、一死後清水が右前に2打席連続ヒット、桶川の当りが右前に落ちるが一走清水は自重してハーフウェイ、ライト加藤からの二塁送球はタイミングはアウトであったが二塁ベースカバーの金山が落球、桶川の記録はライトゴロエラーとなって一死一二塁、筒井は死球を受けて一死満塁、トップに返り安井の中犠飛で4-0、ここでも二走桶川と一走筒井がタッチアップからそれぞれ進塁、二死二三塁となって中部の竹内愛一監督は2エラーの金山に代えて三村を入れてセカンド、セカンドの木下をサードに、サードの藤原をショートに回す布陣を敷くが、続く宮崎の遊ゴロを替わったばかりの藤原が一塁に悪送球する間に三走桶川が還って5-0として試合の主導権を握る。


 グ軍は2回に続いて4回も満塁からの犠飛で一走と二走もタッチアップから進塁する積極的な走塁を見せた。


 中部は5回裏、先頭の藤原がストレートの四球で出塁、森井の三ゴロでランナーが入れ替わり、岩本が左中間に三塁打を放ち1-5、トップに返り古川が左前にタイムリーを放ち2-5と追い上げる。


 グ軍は直後の6回表、宮崎のセーフティバントをキャッチャー服部が一塁に悪送球する間に一走安井が一気にホームに還って6-2、ヒットが記録された打者走者の宮崎も三塁に進み、木村勉の三塁線タイムリーで7-2と突き放す。


 グ軍は9回表、先頭の山本が中前打で出塁、堀井の二ゴロでランナーが入れ替わり、櫛田由美彦の二ゴロをセカンド三村が二塁に悪送球して一死一三塁、清水が四球を選んで一死満塁、桶川の一ゴロの間に三走堀井が還って8-2、筒井がセンター右に2点タイムリーを放ち10-2、トップに返り安井が左中間にタイムリー二塁打を放ち11-2する。


 清水秀雄は4安打7四球7三振の完投で戦後初勝利をあげる。打っても4打数3安打3得点の「二刀流」ぶりを見せつけた。


 この試合のグ軍は記録だけを見ると1盗塁、2盗塁失敗。しかしながら、実況でも分かるとおり積極的な盗塁を得点に結びつけた。まだ河西俊雄と田川豊は戦列に加わっていないが、グレートリングの機動力野球が動き出した。



*本日は4打数3安打1得点3打点。グレートリング機動力野球の中核、安井亀和の直筆サイン入りカード。胸のマークからすると写真のユニフォームは昭和24~25年のものか(綱島理友著「日本プロ野球ユニフォーム大図鑑」参照)。


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