2019年9月24日火曜日

21年 タイガースvsグレートリング 2回戦


5月6日 (月) 藤井寺 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 タ軍 3勝4敗 0.429 渡辺誠太郎 
0 1 5 0 1 0 0 0 X 7 グ軍 3勝4敗 0.429 松川博爾 丸山二三雄 

勝利投手 丸山二三雄 3勝0敗
敗戦投手 渡辺誠太郎 0勝3敗 

二塁打 (タ)土井垣 (グ)山本、安井

勝利打点 (グ)山本一人 1

猛打賞 (グ)山本一人 2


山本一人、主砲の貫禄

 藤井寺の試合は午後3時丁度、杉村正一郎主審の右手が上がりプレイボール。審判は杉村、加藤の二氏。

 「加藤」という姓の審判員は加藤昌利が存在するが、加藤昌利は1935年生5月10日生まれでこの時まだ10歳なので、審判員登録のない「加藤」といいうことになる。阪急球団職員の片岡勝が助っ人審判員を務めていることから類推すると、山本一人の復帰により前・近畿日本監督からグレートリングのフロント入りした「加藤喜作」の可能性が高いのではないかと考えられる。


 タ軍は初回、一死後呉昌征が右前打で出塁するが、ピッチャー松川博爾からの牽制球に釣り出され「1-3-4」と渡ってタッチアウト、直後に土井垣が左中間に二塁打を放つが、本堂は三飛に倒れて無得点。


 グ軍は1回裏、二死後、前の試合で昭和16年以来となる途中出場して2安打を放ちこの日三番に起用された木村勉が中前打を放って出塁、しかし二盗に失敗してスリーアウトチェンジ。


 グ軍は2回裏、先頭の山本がセンター左奥に二塁打、堀井の遊ゴロの間に二走山本は三進、岡村が右前に先制タイムリーを放ち1-0とする。


 タ軍は3回表、先頭の小林英一がストレートの四球で出塁、トップに返り金田が右前打、呉が送りバントを決めて一死二三塁、土井垣の二ゴロの間に三走小林が還って1-1の同点とする。


 グ軍は3回裏、先頭の松川がストレートの四球で出塁、筒井敬三の遊ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り安井が左中間に二塁打を放って一死二三塁、宮崎は遊飛に倒れるが、木村がストレートの四球を選んで二死満塁、このチャンスに主砲山本がセンター左に2点タイムリーを放ち3-1と勝ち越し、堀井の当りは三塁へのファウルフライ、ところがサード本堂が落球、本堂にエラーが記録され、命拾いした堀井の当りは三遊間に飛び、ショート小林が一塁に悪送球する間に二走木村が還って4-1、堀井にはヒットが記録されたが打点は記録されず、一走山本は三塁、打者走者の堀井は二塁に進んで二死二三塁、岡村が中前に2点タイムリーを放ち6-1と大きくリードする。


 タ軍は4回表、先頭の御園生がストレートの四球で出塁、グ軍はここで先発の松川から丸山二三雄にスイッチ、一死後高山泰夫に代わる代打富樫が中前打を放って一二塁、しかし乾の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 グ軍は5回裏、一死後山本が左前打で出塁、堀井の三ゴロを又も本堂が一塁に悪送球、この間に一走山本が一気にホームまで還って7-1とリードを広げる。


 リリーフ丸山は6イニングを投げて4安打3四球無三振無失点、グ軍が逃げ切り丸山は無傷の3勝目をマークする。


 山本一人は4月28日のパシフィック戦で猛打賞を記録してからは4試合ノーヒットだったが、この日は4打数3安打3得点2打点で決勝打を放つ活躍、主砲としての貫禄を見せた。



*当時のファンが残した山本のブロマイド。25センチの大版です。



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