5月10日 (金) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
1 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 4 中部 3勝4敗1分 0.429 森井茂
0 1 0 0 0 0 2 0 1 0 0 0 4 ゴ軍 3勝4敗1分 0.429 内藤幸三
二塁打 (中)金山、笠石
勝利打点 なし
戦後最初の引分け
本日は関西で2試合。西宮の第1試合は4月30日の2回戦同様森井と内藤の先発で午後1時丁度、金政卯一主審の右手が上がりプレイボール。
中部は初回、一死後金山がレフトに二塁打、古川は左飛に倒れるが、小鶴がセンター左にタイムリーを放ち1点を先制、小鶴は二盗に失敗。
ゴ軍は1回裏、一死後大友が中前打で出塁、坪内が一二塁間を破って一死一二塁、菊矢は中飛に倒れて二死一二塁、田中宣顕の遊ゴロをショート金山が一塁に悪送球、二走大友が三塁ベースを蹴ってホームに突入するが、ファースト小鶴からのバックホームにタッチアウトとなって無得点。
ゴ軍は2回裏、先頭の木崎正隆が中前打を放って出塁、内藤が三塁にヒット、辻功もレフトにヒットを放って無死満塁の大チャンス、坂本勲の左犠飛で1-1の同点、しかしトップに返り酒沢は右飛、大友は三振に倒れて逆転はならず。こういうところで1本出ないと厳しくなる。
この後両軍無得点が続くが、6回に試合は動いた。
中部は6回表、先頭の加藤正二が左中間にヒット、服部は四球、藤原が送りバントを決めて一死二三塁、森井が左前に2点タイムリーを放ち3-1と勝ち越し、木下政文に代わる代打笠石徳五郎がライト線に二塁打を放って再度一死二三塁、トップに返り岩本の右犠飛で4-1とする。
中部はセカンドの木下に代打を送ったので、6回裏の守備から三村勲がセカンドに入ってプロ入り初出場。
中部は7回表、先頭の古川が二遊間にヒット、一死後加藤の左飛で一走古川は戻れずレフト田中からの大遠投により「7-3」のダブルプレー。古川がアウトカウントを間違えたか、エンドランが掛かっていたか。
ゴ軍は7回裏、一死後坂本の当りは三ゴロ、これをサード藤原がエラー、トップに返り酒沢のセカンドへの当りを三村が二塁に悪送球する間に坂本は三塁、酒沢は二塁に進む。酒沢の記録は二塁への内野安打で三村の失策とでワンヒットワンエラー、大友の中犠飛で1点返して2-4、二走酒沢もタッチアップから三塁に進み、坪内の右前タイムリーで3-4と1点差に詰め寄る。
ゴ軍は9回裏、先頭の酒沢が四球を選んで出塁、大友の中前打で酒沢は三塁に進んで無死一三塁、坪内の遊ゴロの間に三走酒沢が還って4-4の同点に追い付く。
10回表の中部は三者凡退。
ゴ軍は10回裏、二死後辻が左前打を放って出塁、9回からサードの守備に入っている大崎欣一が中前にプロ入り初安打を放って二死一二塁とサヨナラのチャンスを迎えるが、トップに返り酒沢は遊ゴロに倒れて無得点。
中部は11回表、先頭の藤原の当りは三ゴロ、これをサード大崎がエラーして無死一塁、しかし後続なく無得点。12回表は三者凡退に終わる。
ゴ軍も11回、12回と三者凡退。
中部は11安打4四球で9残塁、二番金山、三番古川、四番小鶴の3人が2安打を放ったが、トップの岩本が無安打でブレーキとなった。6回に「犠飛」を放っているが、当時は「犠飛」は記録されておらず「凡打」扱いで打数がカウントされる。
ゴ軍は13安打5四球で12残塁、一番酒沢が1安打2得点、二番大友が2安打1打点、三番坪内が2安打2打点と上位打線が機能した。
森井、内藤の両ベテラン投手による延長12回の投げ合いは戦後初の引分けに終わった。
*昭和26年広島時代のチームサイン色紙に残された内藤幸三の直筆サイン。
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