2019年9月10日火曜日

21年 タイガースvs巨人 1回戦


5月3日 (金) 藤井寺 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 タ軍 2勝3敗 0.400 渡辺誠太郎 呉昌征 
0 0 0 0 0 0 2 4 X 6 巨人 3勝2敗 0.600 諏訪裕良 

勝利投手 諏訪裕良     1勝1敗
敗戦投手 渡辺誠太郎 0勝2敗 

二塁打 (神)本堂 (巨)諏訪、中尾

勝利打点 (巨)呉新亨 1

猛打賞 (巨)黒沢俊夫 2 中尾輝三 1


諏訪裕良、完投でプロ入り初勝利

 藤井寺球場では戦後最初の「伝統の一戦」。420人の観衆が見守る中、午後3時10分、金政卯一主審の右手が上がりプレイボール。審判は金政、加藤の二氏。

 巨人の新戦力諏訪裕良は初回、呉昌征と本堂保次に四球を与えるが無失点。3回も二死後金田正泰に四球を与えるが土井垣武を三振に打ち取る。2回と4回は三者凡退でここまで無安打ピッチング。


 阪神の新戦力渡辺誠太郎は初回三者凡退。2回は先頭の黒沢俊夫を遊失に生かすが多田文久三を三ゴロ併殺に打ち取り無失点。3回は先頭の中尾輝三に右前打を許し、諏訪の遊ゴロでランナーが入れ替わり、山川喜作に左前打を打たれて一死一二塁とするが、トップに返り山田潔のショートライナーに二走諏訪が飛び出し併殺でピンチを切り抜ける。4回は呉新亨、千葉茂に連続四球、黒沢にも三遊間安打を許して無死満塁の大ピンチ、しかし多田を浅い中飛、ベテラン林清一を三飛、中尾を左飛に打ち取りここまで無失点。


 諏訪は5回表一死後、渡辺に初ヒットを許すが、小林英一のセカンドライナーに渡辺が戻れずダブルプレー。


 両投手ともに走者としては「ライナーバック」の鉄則を忘れて併殺を喫した。


 巨人は5回裏、先頭の諏訪が左中間を破り、二塁ベースを蹴って三塁に向かうが、「7-5-1」と渡ってタッチアウト。諏訪は走者としては未熟というより積極的過ぎるという評価にしておきましょう。


 タイガースは7回表、先頭の本堂が右中間に二塁打、御園生崇男が右前打でつないで無死一三塁、高山泰夫に代わる代打小俣秀夫がスクイズバントを決めて1点を先制する。


 巨人は7回裏、一死後中尾が左前打で出塁、諏訪は左飛に倒れるが、山川の右前打で二死一二塁、トップに返り山田が四球を選んで二死満塁、ここで呉新亨が左前打を放ち二者還って2-1と逆転に成功、一走山田は三塁に走るが「7-5」と渡ってタッチアウト、二走山川の生還の方が早く得点は認められる。


 タ軍は8回表、先頭の渡辺が左前打で出塁するが、小林の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 タイガースベンチは8回から先発の渡辺に代えて呉昌征をセンターからマウンドに呼び寄せるが、これが裏目に出た。


 巨人は8回裏、先頭の千葉が三遊間ヒットで出塁、黒沢の右前打で一三塁、黒沢が二盗を決め、多田が四球を選んで無死満塁、林が左前にタイムリーを放ち3-1、中尾が右中間に二塁打を放って二者還り5-1、諏訪は一飛に倒れるが、山川の一ゴロの間に三走林が還って6-1として試合を決める。


 諏訪裕良は9回表、先頭の土井垣に左前打を許し、本堂の三ゴロでランナーが入れ替わり、御園生の一ゴロが「3-6-3」と渡ってダブルプレー。結局、6安打3四球4三振1失点の完投でプロ入り初勝利をあげる。走者としては無謀というより積極的に過ぎるというところか。


 諏訪(後に高野)投手の息子さんとは、私が所属する還暦野球「品川ベースボールクラブ」のチームメイトで懇意にしていただいており、性格をよく知っているだけに、父親の性格も想像できる。


 開幕から巨人の一塁手には諏訪が入っているが、諏訪が投げる時は中尾がファーストに入る。その中尾が本日は猛打賞2打点の活躍。6月末に川上が復帰すると、川上が一塁手に定着することになる。



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