月間MVP
投手部門
大和 畑福俊英 1
当初は誰もが藤本英雄の連続受賞を疑わなかった。ところが・・・
藤本英雄は今月8試合に登板。63回を投げて6勝2敗4完封、防御率0.57、WHIP0.97、奪三振率4.43。
対する畑福俊英は7試合に登板。49回3分の0を投げて4勝0敗2完封、防御率0.73、WHIP1.10、奪三振率2.57。
前月から6試合連続完封を記録した藤本は、記録が途切れた後失速。数字だけを見ると藤本を推す声もあるが、畑福は無敗であり、首位を独走する巨人に対して9月25日は4安打完投勝利、藤本との直接対決となった9月28日は9安打を許したものの無四球完封勝利。
巨人時代は剛球投手であったが、戦場から復帰後はナックルボールを駆使する軟投派に転身して新境地を開いた。
なお、畑福は9月11日の阪急戦で完封勝利を飾っているが、「日本プロ野球記録大全集」では渡辺絢吾が完封との誤記載があり、この後記載のまま通算成績も誤って書かれていますのでご注意ください。
第三位候補は以下の3人。
阪神 若林忠志 4勝0敗1完封。防御率1.31、WHIP0.96、奪三振率2.44。
朝日 真田重蔵 3勝1敗2完封。防御率1.53、WHIP1.09、奪三振率2.89。
名軍 石丸進一 3勝2敗1完封。防御率1.54、WHIP1.20、奪三振率2.20。
三位候補3人とは藤本と畑福が防御率で大きく上回っており、無敗と直接対決を完封で制した点を評価して畑福俊英の受賞に異論はないところでしょう。
打撃部門
巨人 呉昌征 4
「呉波」時代に3回受賞している呉昌征が4回目の受賞。今月12試合に出場して40打数14安打10得点3打点、15四球、10盗塁、打率3割5分、出塁率5割1分8厘を記録した。今月は2度盗塁を刺されたが、刺したのは2度とも阪急の池田久之捕手であった。
次点は46打数15安打、二塁打6本を記録した大和の木村孝平となる。
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