2017年8月28日月曜日

18年 名古屋vs大和 11回戦


10月12日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 4 0 0 1 0 0 5 名軍 38勝24敗7分 0.613 石丸進一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝33敗6分 0.476 片山栄次

勝利投手 石丸進一 16勝8敗
敗戦投手 片山栄次 10勝17敗

二塁打 (名)吉田

勝利打点 石丸進一 2

猛打賞 (名)小鶴誠 3


石丸進一、生涯唯一の無安打無得点

 石丸進一が快投を見せた。

 1回、木村孝平を投ゴロ、岡田福吉を遊ゴロ、金子裕を二ゴロに打ち取る。2回、小島利男を三ゴロ、高橋吉雄を遊ゴロ、鈴木秀雄を投ゴロに仕留める。3回、小松原博喜を三ゴロ、片山栄次を投ゴロ、呉新亨を三振に打ち取り、ここまで外野への打球は無し。

 名古屋は4回表、先頭の加藤正二の当りは三ゴロ、これをサード高橋が一塁に悪送球、岩本章が左前打を放ち、芳賀直一が送りバントを決めて一死二三塁、藤原鉄之助は四球を選んで一死満塁、石丸進一の遊ゴロをショート木村がエラーする間に三走加藤が還って1点を先制、石丸進一には打点が記録されている。トップに返り石丸藤吉の三ゴロをサード高橋が今度は本塁に悪送球して三走岩本が生還し2-0、古川清蔵の三ゴロはサード高橋が三塁ベースを踏んだだけで三走藤原が還り3-0、二死一二塁から小鶴がレフト線にタイムリーを放って二走石丸藤吉が還り4-0とリードを広げる。

 石丸進一は4回裏、先頭の木村を遊直、岡田を左飛、金子を投ゴロに打ち取る。5回、小島を遊飛、高橋を三ゴロ、鈴木を一ゴロに打ち取る。6回、小松原を右飛、片山を三振、呉を遊ゴロに打ち取り、ここまで外野へ飛んだ打球は2個だけ。

 名古屋は7回表、一死後小鶴がこの日3本目のヒットを左前に放ち、吉田猪佐喜の右中間二塁打で一走小鶴が還り5-0と突き放す。

 石丸進一は7回裏、先頭の木村の投前セーフティバントを焦ってファンブル、一塁アウトのタイミングと判定されて石丸にエラーが記録される。無死一塁となったが、岡田を三飛、金子を二ゴロ、小島を捕邪飛に打ち取りここまで無安打ピッチング。8回、先頭の高橋を左飛、鈴木を三振、小松原には初四球を与えるが、片山を一飛に打ち取る。

 石丸進一は9回裏、先頭の呉を三ゴロに打ち取り、トップに返り木村を渾身のピッチングで三振、最後の打者となった岡田も三振に打ち取り、1四球1失策のみで無安打無得点を記録する。決勝点は自らの遊ゴロ失による得点で、石丸に打点が記録されたので勝利打点も石丸が記録したことになる。石丸進一が特攻死する1年半前の出来事である。


*石丸進一に無安打無得点に抑え込まれた大和打線。



*石丸進一の無安打無得点を伝えるスコアカード。
 

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