2025年8月1日金曜日

22年 金星vs巨人 9回戦

7月14日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 1 0 2 0 4 金星 19勝34敗1分 0.358 重松通雄
1 0 0 0 0 0 0 2 0 3 巨人 25勝27敗1分 0.481 諏訪裕良 近藤貞雄

勝利投手 重松通雄 8勝5敗 
敗戦投手 諏訪裕良 1勝5敗

二塁打 (金)大友、清原 (巨)川上、平山

勝利打点(金)坪内道則 1

猛打賞 (金)坪内道則 7


重松通雄が粘りの完投で8勝目

 第13節5日目、後楽園の第1試合は重松通雄と諏訪裕良の先発で午後1時7分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤戦は最下位を独走していた巨人はこのところ3連勝で借金1まで盛り返してきて、借金返済を賭けた一戦となる。

 金星は初回、二死後坪内道則監督が中前打で出塁、坪内が二盗を決め、キャッチャー武宮敏明の悪送球があって坪内は三進、しかし武宮からの三塁牽制にタッチアウト。

 巨人は初回、一死後田中資昭が四球で出塁、千葉茂の二ゴロをセカンド大友一明が二塁に悪送球して一死一二塁、川上哲治の右前タイムリーで1点を先制する。

 金星は2回表、一死後清原初男が中前打で出塁、内藤幸三の二ゴロが清原に当たり、清原が故意に併殺を防ぐために当たったと認定されてダブルプレー。記録は「X4-3」。

 「走者が、明らかに併殺を行なわせまいとし故意に打球を妨げるか、または打球を処理しようとしている野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は、その妨害をした走者にアウトを宣告するとともに、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして打者走者に対してもアウトを宣告する」という野球規則が適用された。

 金星は3回表、先頭の小前博文が四球で出塁すると二盗に成功、重松の送りバントが内野安打となって無死一三塁、一死後トップに返り酒沢政夫の右前タイムリーで1-1の同点に追い付く。

 金星は6回表、先頭の大友が左中間に二塁打、坪内のレフト線タイムリーで2-1と勝ち越す。巨人ベンチはここで先発の諏訪から近藤貞雄にスイッチ、西沢道夫の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 金星は8回表、先頭の酒沢が四球から二盗に成功、大友の三ゴロで酒沢が飛び出し二三塁間の挟殺でタッチアウト、打者走者の大友は二塁に進み、坪内の中前タイムリーで3-1、西沢の三ゴロは「5-4-3」と転送されて一走坪内は二塁でアウトになったがセカンド千葉からの一塁転送が悪送球となって打者走者の西沢は二塁に進み、清原の右中間タイムリー二塁打で4-1とリードを広げる。

 巨人は8回裏、先頭の千葉の当りは二ゴロ、これをセカンド大友がエラー、川上のライト線二塁打で無死二三塁、一死後平山菊二が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち3-4と1点差、更に宮下信明に代えて昨日代打決勝打を放った多田文久三を代打に送るが中飛に倒れて同点はならず。

 巨人は最終回、武宮に代わる代打山川喜作が四球を選ぶと代走に内堀保を起用、近藤が送りバントを決めて同点の走者を二里に進め、トップに返り呉新亨に代えて代打林清光を起用するが遊ゴロに倒れて二死二塁、田中資昭に代えて代打中島治康を起用するが中飛に倒れてゲームセット。

 重松通雄は4安打6四球4三振の完投で8勝目をマークする。

 坪内道則監督は今季初の勝利打点を記録した。勝利打点は投手の勝利数と並んでチームの勝利数に影響を受けるので坪内の今季初は意外な感じを受けるかもしれない。猛打賞は7回目で千葉茂と並びトップタイに立った。こちらは実力の証明である。

 巨人は終盤、ベテラン陣の代打攻勢をかけるが1点差に泣いて借金返済は達成できず。