2019年4月28日日曜日

19年 近畿vs巨人 7回戦


8月27日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 0 1 0 1 0 6 近畿 11勝23敗1分 0.324 清水秀雄
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 巨人 19勝13敗2分 0.594 近藤貞雄 中村政美

勝利投手 清水秀雄 8勝12敗
敗戦投手 近藤貞雄 3勝4敗

二塁打 (近)吉川、岡村、丸山

勝利打点 吉川義次 2


清水秀雄、戦前最後の快投!

 1回、2回と三者凡退の近畿は3回、一死後野口渉が四球で出塁、丸山二三雄の投ゴロをピッチャー近藤貞雄が二塁に送球するがベースカバーのショート杉江繁雄が落球して一死一二塁、トップに返り松川博爾が四球を選んで一死満塁、吉川義次のレフト線二塁打で2点を先制、堀井数男の遊ゴロで三走松川がホームを狙うが杉江がバックホームしてタッチアウト、二死一三塁から清水秀雄が右前にタイムリーを放ち3-0、岡村俊昭もライト線にタイムリー二塁打を放って4-0とリードする。

 巨人は3回まで三者凡退。4回、先頭の呉新亨が中前打で出塁するが盗塁失敗、「1-4」でアウトになっているのでディレードスチールを試みたようだ。

 巨人は5回、先頭の中村政美がストレートの四球で出塁、近藤は三振に倒れるが、杉江もストレートの四球、佐藤武夫が左前打を放って一死満塁、宮下信明は三振に倒れるが、プロ入り初スタメンマスクの柴田崎雄が押出し死球を受けて1-4とする。

 近畿は6回、先頭の荒木が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、野口渉がストレートの四球を選んで無死一二塁、丸山二三雄が送って一死二三塁、トップに返り松川がスクイズを決めて5-1と突き放す。

 近畿は8回、先頭の荒木が四球を選んで出塁、野口渉は投飛に倒れるが、丸山が左中間に二塁打を放って荒木を迎え入れ6-1とダメ押す。

 清水秀雄は2安打4四球1死球7三振の完投で8勝目をマーク、戦前最後のピッチングを2安打完投で飾った。

  巨人は7回から近藤がサードに回り、サード中村政美がマウンドに上がるといきなり堀井、清水を連続三振に仕留める。8回は1失点であったが9回は三者凡退、今期首位打者の岡村俊昭を三振に打ち取り締めくくった。中村はこれが最後のピッチング、この後戦場に旅立ち戻って来ることはなかった。

 昭和18年に西鉄に入団した柴田崎雄は試合出場がないまま西鉄が解散し、昭和19年に黒沢俊夫、佐藤武夫、近藤貞雄と共に巨人に移籍して7月1日の産業戦でプロ入り初出場、3試合目の出場となったこの日プロ入り初のスタメンマスクを被って1打点を記録、プロでの唯一の打点となった。戦後は中日のスカウトに転身、プロ野球選手経験者としては阪急の丸尾千年次と共に最古参のスカウトとして大活躍することとなる。

 

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