2019年4月29日月曜日

19年 阪急vs阪神 7回戦


8月27日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 4 1 0 2 0 7 阪急 17勝15敗1分 0.531 山田伝
3 0 0 0 4 0 0 2 X 9 阪神 27勝6敗2分 0.818 若林忠志

勝利投手 若林忠志 22勝4敗
敗戦投手 山田伝      2勝1敗

二塁打 (急)榎並 (神)本堂
三塁打 (神)藤村、本堂

勝利打点 本堂保次 3

猛打賞 (急)坂井豊司 1、山田伝 3、榎並達郎(4安打) 1 (神)呉昌征 1、本堂保次 3


戦前最後のシーソーゲーム

 阪神は初回、塚本博睦、辻源兵衛が連続四球、パスボールの後に呉昌征も四球を選んで無死満塁、2試合連続完封の阪急先発山田伝の制球が定まらない。本堂は二飛に倒れ、門前真佐人の当りは三ゴロ、これをサード坂井豊司がエラーする間に三走塚本が還って1点を先制、一死二三塁から若林忠志がスクイズバントを決めて2-0、藤村冨美男が左前にタイムリーを放って3-0とリードする。

 阪急は5回、先頭の榎並達郎がライト線に三塁打、伊藤健一はショートライナー、トップに返り坂井のピッチャー強襲ヒットがタイムリーとなって1-3、坂田清春の三前バントが犠打となって二死二塁、山田は三塁にヒット、山田が二盗を決め、野口明が四球を選んで二死満塁、上田藤夫が左前にタイムリーを放って2-3、三木久一が左前に逆転の2点タイムリーを放って4-3と試合をひっくり返す。

 阪神は5回裏、先頭の本堂がレフト線に二塁打、門前は左飛に倒れるが、若林が四球を選んで一死一二塁、藤村が右中間に三塁打を放って5-4と再逆転、森田明義は浅い中飛に倒れるが、武智修が右前にタイムリーを放って6-4、武智はパスボールで二進、塚本が右前にタイムリーを放って7-4と突き放す。

 阪急は6回、先頭の榎並が左中間に二塁打、伊藤は捕邪飛、トップに返り坂井も一邪飛に倒れるが、坂田が三塁線にタイムリーを放って5-7と詰め寄る。

 阪神は7回の守備からライトの森田が下がり小林英一が入ってセカンド、セカンドの本堂がファーストに回り、ファーストの辻がライトに回る。

 阪神は8回の守備から再度入れ替えを行い、辻がファーストに戻り、本堂がセカンドに戻り、小林がライトに回る。

 一番からの好打順の阪急は8回表、先頭の坂井が中前打で出塁、坂田の遊ゴロでランナーが入れ替わり、山田がライト線ヒット、野口明も右前打で続いて一死満塁、上田がレフト線に同点の2点タイムリーを放ち7-7と追い付く。なお一死一二塁から三木の三ゴロはサード藤村が三塁ベースを踏んで二死一二塁、大平茂は一飛に倒れて同点止まり。

 阪神は8回裏、一死後塚本が四球で出塁、辻の三ゴロでランナーが入れ替わり、呉昌征の右前打で二死一三塁、ここで本堂が左中間に三塁打を放って二者生還、9-7と三度リードする。

 阪急は最終回、先頭の榎並が右中間に三塁打、遠山晴富の三ゴロで三走榎並がホームを突くが、サード藤村からのバックホームにタッチアウト、トップに返り坂井の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー、試合終了となる。

 若林忠志は17安打を打たれたが、1四球1三振7失点の完投で22勝目をマークする。

 阪急は坂井豊司、山田伝、榎並達郎が猛打賞を記録して17安打、阪神は呉昌征、本堂保次が猛打賞を記録して12安打、戦前最後のシーソーゲームとなった。

 榎並達郎は第1打席でシングルヒット、第2打席で三塁打、第3打席で二塁打を放ち、第4打席は二飛に倒れたが、第5打席は右中間を破る三塁打で、惜しくもサイクルヒットを逃した。日本プロ野球史上初のサイクルヒットは4年後の昭和23年10月2日に藤村冨美男が記録することとなる。

 

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