2016年3月14日月曜日

18年 阪神vs西鉄 1回戦


4月4日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 4 0 0 0 0 0 0 1 5 阪神 2勝0敗 1.000 渡辺誠太郎 若林忠志
0 1 3 0 0 0 0 0 0 4 西鉄 1勝1敗 0.500 重松通雄 野口二郎

勝利投手 若林忠志 1勝0敗
敗戦投手 重松通雄 0勝1敗

二塁打 (神)三輪裕章 (西)祖父江、富松

勝利打点 山口政信 1 


阪神辛勝

 阪神は長身の渡辺誠太郎、西鉄は下手投げの重松通雄が先発。

 阪神は2回、先頭の四番・山口政信が中前打、門前真佐人が左前打で続き、大島武のバントが内野安打となって無死満塁、乾国雄が押出し四球を選んで1点を先制、渡辺の一塁内野安打で2-0、三輪裕章の一ゴロの間に三走大島が還って3-0、トップに返り塚本博睦の遊ゴロで三走乾がホームに突っ込み、ショート濃人渉からのバックホームはセーフ、野選が記録されて4-0とする。

 大量リードを奪われた西鉄は2回裏、先頭の野口明が中前打、祖父江東一郎が四球を選んで無死一二塁、富松信彦の二ゴロをセカンド乾がエラーして無死満塁、村瀬秀孝に代わる代打貞池広喜が押出し四球を選んで1-4、阪神はここで渡辺を下げて若林忠志監督が登板、重松は捕飛、トップに返り中村信一は浅い右飛、濃人も左飛に倒れて三者残塁、ここは阪神の継投策が成功した。

 ところが西鉄は3回、先頭の黒澤俊夫の当りは遊ゴロ、これをショート三輪裕章が一塁に悪送球して雲行きが怪しくなる。続く中村民雄がセンター右にヒットを放ち無死一二塁、野口明は左飛に倒れるが、祖父江が右中間に二塁打を放って2-4としてなお一死二三塁、富松信彦が左中間を破る同点二塁打を放ち4-4と追い付く。

 重松は3回以降立ち直り、8回まで阪神打線を2安打に抑えて無失点。若林も4回以降8回まで西鉄打線を1安打に抑えて無失点。

 4対4の同点で迎えた9回表阪神の攻撃、先頭の若林は中飛に倒れるが、三輪裕章がライト線に二塁打を放って勝越しのチャンス到来、トップに返り塚本に代わる代打御園生崇男が四球を選んで一死一二塁、金田正泰も四球を選んで一死満塁、西鉄ベンチはここで重松を下げて前日2安打完封のエース野口二郎を投入、玉置玉一の遊ゴロで三走三輪裕章がホームに突っ込むがショート濃人からのバックホームにフォースアウト、二死満塁となって山口が押出し四球を選び5-4と1点リード。

 西鉄は9回裏、一死後貞池が中前打を放って出塁、野口二郎の三ゴロをサード玉置がエラーして一死一二塁と一打同点のチャンス、しかしトップに返り中村信一は投ゴロ、濃人も左飛に倒れてゲームセット。


 この試合に先発した渡辺誠太郎は1922(大正11)年2月8日生まれ。「公益社団法人全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)」会報誌vol.59(2013年秋号)に掲載されている「訃報」欄により、2013年6月22日に91歳で亡くなられていることが確認されている。


 

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