2016年3月31日木曜日

18年 名古屋vs巨人 1回戦


4月13日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 名軍 4勝0敗 1.000 西沢道夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 1勝4敗 0.200 須田博

勝利投手 西沢道夫 2勝0敗
敗戦投手 須田博    0勝2敗

二塁打 (名)石丸藤吉

勝利打点 西沢道夫 1


西沢道夫、独り舞台

 名古屋は2回、先頭の吉田猪佐喜が中前打を放って出塁、芳賀直一は右飛に倒れるが、藤原鉄之助がセンター右にヒットを放ち一死一二塁、金山次郎の二ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、ここで西沢道夫が中前に2点タイムリーを放って2-0とする。試合はこの一打で決した。

 2回までに4安打を放った名古屋打線は、3回以降巨人先発の須田博の前に2安打無得点。

 巨人は初回、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、坂本茂の三ゴロの間に呉は二進、白石敏男の投ゴロで二走呉が飛び出して二三塁間に挟まれ挟殺プレー、「1-6-5-4-6」と転送されて呉はタッチアウト、青田昇が二ゴロに倒れて無得点。

 名古屋先発の西沢道夫は初回に呉を刺したこと及び2回に自らのタイムリーで2点を先制して気合が乗り、5回まで2安打無失点。

 6回、西沢は一死後白石に左前打を許し、青田の投ゴロで白石を二封するが青田に二盗を許して二死二塁、中島治康の左前打で二走青田がホームを突くが、レフト強肩の吉田のバックホームにタッチアウト。

 7回、西沢は先頭の伊藤健太郎に右中間ヒットを許し、多田文久三は三振に打ち取るが小池繁雄にもセンター右にヒットを許して一死一二塁、しかし須田を遊ゴロ併殺に仕留めて無失点。

 8回も先頭の呉に右中間ヒットを許すが後続を抑えて無失点。

 西沢は9回、先頭の中島にストレートの四球を与えて無死一塁、しかし伊藤を左飛に打ち取り、多田に代わる代打林清光を三振、小池に代わる代打藤本英雄も三振に打ち取りゲームセット。


 西沢道夫は6安打3四球3三振の完封で2勝目をあげる。打っても決勝の2点タイムリーを放ち独り舞台を演じた。


 西沢の2点タイムリーの影に隠れたが、金山次郎の進塁打が効いたことを付記しておく。野球では、こういう一打が重要です。これはスコアカードを読み解かなければ理解できない。




*西沢道夫が決勝の2点タイムリーを放った場面。この時、金山次郎の進塁打が効いたことをスコアカードが証明している。



 

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