2016年3月5日土曜日

17年 10月・11月 月間MVP



 今月の月間MVPの対象は10月10日~11月18日に行われた82試合となります。

投手部門

 朝日 林安夫 2

 投手部門の候補は

 須田博  8勝2敗3完封。85回2/3を投げて防御率1.16、WHIP1.02、奪三振率4.02。

 藤本英雄 8勝0敗3完封。86回を投げて防御率0.42、WHIP0.88、奪三振率4.60。

 野口二郎 9勝4敗5完封。105回1/3を投げて防御率0.85、WHIP0.77、奪三振率3.77。

 林安夫  9勝3敗1完封。111回2/3を投げて防御率0.73、WHIP0.82、奪三振率1.86。


 林安夫の奪三振率が低いのはピッチングスタイルの違いに起因するもので、マイナス材料とはならない。111回3分の2を投げて与四球29個という抜群のコントロールを誇る。

 デビューから10連勝の藤本英雄は防御率0.42と他を圧しているが、大和戦に3回登板して27イニングで自責点1が大きく寄与しているものである。巨人は上位球団に須田、下位球団に藤本というローテーションを組んでいるため、楽な試合が多いのが実態であり、数字だけを額面どおりに評価する愚を犯してはならない。

 野口二郎も105回3分の1を投げて与四球27個のコントロールを見せたが、疲れから全盛期のピッチングができておらず、負け数が多く奪三振率が低下している。

 須田博の数字が藤本より悪く見えるのは上位球団を相手にしているからである。むしろ、ピッチング内容は藤本を上回っていると言える。

 甲乙付け難い成績であったが、最多投球回数の林安夫が選出された。藤本とは防御率で差が開いたが、10月18日の阪急戦で自責点3だったのが響いたものであり、これが無ければ林の防御率も0.48となる。この試合一試合を以て林の価値を貶めるものではない。秋季リーグ戦の月間MVP投手部門は、前半が内藤幸三、後半が林安夫と、朝日勢が独占した。



打撃部門

 巨人 呉波 3

 打撃部門の候補は巨人勢の3人、

 青田昇  54打数21安打、打率3割8分9厘、6得点8打点。出塁率4割4厘、長打率4割7厘、OPS0.811。

 中島治康 75打数23安打、打率3割0分7厘、9得点14打点。出塁率3割6分9厘、長打率4割1分3厘、OPS0.782。

 呉波  77打数27安打、打率3割5分1厘、16得点9打点。出塁率4割2分0厘、長打率4割6分8厘、OPS0.888。


 打率では秋季リーグ戦首位打者の青田昇であるが、ルーキー青田はまだ全試合に出場していない。中島は数字的に見劣りする。打点が突出しているのは呉が出塁しているからである。

 呉波は二塁打3本、三塁打3本をマークしており、長打率においても強打の青田と中島をを凌いでいる。呉の選出には疑問の余地がない。
 


 

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