2015年5月7日木曜日

17年 阪神vs南海 8回戦


7月18日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 2 0 0 1 0 0 4 阪神 28勝25敗2分 0.528 三輪八郎 若林忠志
0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 南海 30勝23敗 0.566 長谷川善三 石田光彦 神田武夫

勝利投手 若林忠志   12勝7敗
敗戦投手 長谷川善三 0勝1敗

二塁打 (神)土井垣、松本

勝利打点 松尾五郎 3


若林忠志、好リリーフ

 阪神は2回、先頭の土井垣武がレフト線に二塁打、藤井勇は中飛に倒れるが、松尾五郎が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 阪神は4回、先頭の松本貞一が左中間に二塁打、カイザー田中義雄の一塁線バントが内野安打となって無死一三塁、南海ベンチはここで先発の長谷川善三から石田光彦にスイッチ、土井垣の右前タイムリーで2-0、藤井はツーナッシングと追い込まれながら粘って四球、松尾が押出し四球を選んで3-0とリードを広げる。

 4回まで阪神先発の三輪八郎に1安打に抑えられてきた南海は5回、先頭の石田が四球を選んで出塁、続く八木進も四球で無死一二塁、阪神ベンチはここで三輪から若林忠志にスイッチ、柳鶴震が送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り国久松一の二遊間内野安打の間に二者還って2-3と詰め寄る。

 阪神は7回、先頭の塚本博睦の二ゴロをセカンド北原昇が一塁に悪送球する間に打者走者の塚本は二塁に進む。続く松本の三前セーフティバントでアクシデントが起こる。前進して捕球したサード柳が固まってしまった。この間に二走塚本が三塁ベースを回てホームに生還して4-2とする。「雑記」欄には「松本安打のとき目に何か入ったか。OOしてる間一気に得点(得点打を与えず)」 と書かれている。例によって山内以九士の字は読みにくく、更に肝腎なところの漢字が意味不明なので憶測から要約すると、「松本のバントをサード柳が捕球した際、目に何か入ったようでそのままプレーが止まってしまい、その隙を突いて二走塚本がホームイン、松本には打点を記録しない(得点打とは打点のこと)。」のようです。この日の天候は「晴風あり」だったので、砂塵が目に入ったのかもしれない。


 リリーフの若林忠志は5回3分の0を4安打無四球2三振無失点に抑えて12勝目をあげる。








*「雑記」欄の記載。「松本安打のとき目に何か入ったか。OOしてる間一気に得点(得点打を与えず)」 何をしているかが読めません。最初の2文字は「松本」でしょう。「天候」欄に「晴風あり」と書かれているので砂塵が舞って目に入ったとも考えられます。

もう一つ可能性が考えられますが、これは知る人ぞ知るネタになりますのでここでは触れません。当ブログは事実を後世に伝えることを目的としており、憶測は避けます。











 

2 件のコメント:

  1. 読めない文字、後のは、「槍」に見えます。推測ですが。
    雑誌「野球雲」見ました。
    阪急の西村の唯一の本塁打は、ランニングホームランだったのでしょうか?

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    1. 読めない文字は文脈から推測すると「目をこすっている間」を意味するかと思いますが分かりません。

      西村の本塁打については「野球雲」には内容を書いていませんでしたので補足させていただきます。
      昭和11年9月20日付け読売新聞に「西村のホームランは右翼野口の足許近くで不規則バウンドしたもの」と書かれていますのでランニングホームランです。「野球雲」に書かせていただいたランニングホームランは新聞記事、スコアカード等で「ランニングホームラン」と確認できるものだけを書いています。
      千葉功さんと話した時、「僕もランニングホームランを調べたことがあるが1本合わない。」とのことでした。すり合わせまではしていませんが。

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