2014年10月4日土曜日

17年 阪急vs大洋 2回戦


4月12日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0   0   0   1   1 阪急 8勝2敗 0.800 笠松実
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0   0   0   0   0 大洋 5勝5敗 0.500 三富恒雄

勝利投手 笠松実     3勝0敗
敗戦投手 三富恒雄 2勝2敗

二塁打 (大)織辺2、村松

勝利打点 なし

猛打賞 (急)黒田健吾 2 (大)濃人渉 1


死闘の果て

 阪急は3回まで2安打を放ったが初回の黒田健吾、3回の江口行雄と何れも二死からで無得点。

 大洋は初回、先頭の中村信一が右前打で出塁、苅田久徳の遊ゴロでランナーが入れ替わり苅田が二盗に失敗、2回、3回は三者凡退であった。

 阪急は4回、先頭の黒田が左前打を放つが日比野武の二ゴロが「4-6-3」と渡ってゲッツー、直後に山下好一が右前打を放つが森田定雄は中飛に倒れて無得点。5回は二死後江口が2打席連続ヒットを右翼線に放つが無得点。6回、7回は三者凡退。

 大洋は4回、5回と三者凡退。6回、一死後佐藤武夫が中前打を放つが織辺由三の三ゴロが「5-4-3」と渡ってゲッツー。7回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、苅田は三振に倒れるが濃人渉の右翼線ヒットで中村が三塁に進み、濃人も二盗を決めて一死二三塁と先制のチャンス、しかし村松長太郎は二ゴロ、野口明に代わる代打浅岡三郎は三振に倒れて無得点。

 阪急は8回、二死後中島喬が三塁内野安打で出塁するがフランク山田伝は遊ゴロに倒れる。9回、二死後山下好一が四球を選ぶが二盗に失敗。

 大洋は8回三者凡退、9回、一死後中村信一が右翼線ヒットから二盗に成功して一打サヨナラのチャンス、しかし苅田は左飛、濃人が四球を選んで二死一二塁とするが村松は遊飛に倒れて延長戦に突入。

 しかし試合はまだ半分も終わっていなかった。


 阪急は10回、先頭の森田が左前打、中村栄は三邪飛に倒れるが笠松実の二ゴロをセカンド苅田がエラーして一死一二塁、しかしここは一人で投げ続けている三富恒雄が踏ん張り江口は中飛、トップに返り中島は遊ゴロに倒れる。11回、山田が中前打、黒田が左前打を放って無死一二塁と先制のチャンス、しかし日比野は一邪飛、山下好一は左飛、森田も右飛に倒れて無得点。12回は一死後笠松が内野安打で出塁するが江口は中飛、中島もセカンドライナーに倒れてこの回も無得点。
 阪急先発の笠松実はここまで一人で投げ続けているが、12回の内野安打はスコアカードの記載からするとセーフティバントであった可能性がある。


 大洋は10回三者凡退、11回、二死後中村信一が四球で出塁すると二盗に成功、しかし一打サヨナラのチャンスに苅田は三振に倒れて無得点。大洋は苅田のブレーキが痛い。12回、先頭の濃人が四球で出塁、しかし村松の投前送りバントをピッチャー笠松が二塁に送球してフォースアウト、浅岡は中飛に倒れるが古谷倉之助が左前打を放って二死一二塁と又もサヨナラのチャンス、しかし三富は二ゴロに倒れてこの回も無得点。

 阪急は13回三者凡退、14回と15回は走者を一人出すが無得点に終わる。

 大洋は13回、一死後織辺がレフト線に二塁打、しかしトップに返り中村信一は左飛、三打席連続でサヨナラのチャンスに打席が回ってきた苅田も三ゴロに倒れて無得点。14回、先頭の濃人が右前打で出塁、村松が送って一死二塁と3イニング連続サヨナラのチャンス、ここで浅岡がライト線にヒットを放ち二走濃人が三塁ベースを蹴ってホームに突進するがライト中島からの好返球にタッチアウト、古谷が四球を選んで再度一二塁とするが三富恒雄は一ゴロに倒れてこの回も無得点。15回、先頭の佐藤が左前打で出塁、織辺が送って一死二塁と4イニング連続でサヨナラのチャンス、しかしトップに返り中村信一は遊飛、遂に苅田に野口二郎が代打として起用されるが一飛に終わり無得点。苅田に代打が出されたことによりサードの中村信一がセカンドに回りサードには山川喜作が入る。この選手交代が運命の分かれ目となる。

 阪急は16回三者凡退、17回、先頭の中村栄が左前打で出塁、笠松の送りバントが内野安打となって無死一二塁、江口が投前に送りバントを決めて一死二三塁と先制のチャンス、しかしトップに返り中島は投ゴロ、山田も右邪飛に倒れてこの回も無得点。18回も三者凡退に終わる。

 大洋は16回、先頭の濃人が四球を選んで出塁、村松が送りバントを決めて一死二塁と5イニング連続でスコアリングポジションに走者を送る。しかし浅岡は右飛、古谷が四球を選ぶが三富の当りはセンターへのライナーとなってこの回も無得点。17回、一死後織辺が左中間二塁打を放って6イニング連続でサヨナラのチャンス、しかしトップに返り中村信一は二飛、山川は二ゴロに倒れて無得点。18回、先頭の濃人が三塁に内野安打、村松の左中間二塁打で無死二三塁と決定的チャンス到来、浅岡の右飛で三走織辺がタッチアップからホームに突進するがまたもライト中島からの好返球にタッチアウト、二走村松は三塁に進み、古谷は歩かされて二死一三塁、三富の当りは二ゴロに終わってこの回も無得点。

 阪急は19回、先頭の森田が中前打で出塁、中村栄の投ゴロで森田は二封、笠松が四球を選んで一死一二塁、江口も四球を選んで一死満塁、トップに返り中島に代わる代打井野川利春監督の三ゴロをサード山川喜作が本塁に悪送球する間に三走中村栄が生還、遂に均衡が破れて1-0、山田の投前バントは当りが強すぎ「1-2-3」と渡ってダブルプレー。

 大洋は19回裏、先頭の佐藤は左飛、織辺も左飛、最後は中村信一も中飛に倒れて死闘に決着がついた。


 三富恒雄は250球を投げて19回を完投し、14安打4四球2三振1失点、自責点はゼロであった。

 笠松実は228球を投げて12安打8四球9三振、延長19回を完封して3勝目をあげハーラートップに並んだ。


 守り抜いた阪急守備陣の中でも2度のサヨナラのピンチにライトからのバックホームで補殺を決めた中島喬の強肩が光った。













 

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