2014年10月22日水曜日

17年 名古屋vs大洋 3回戦


4月23日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 3勝11敗 0.214 森井茂 石丸進一
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1 大洋    8勝6敗1分 0.571 三富恒雄 野口二郎

勝利投手 野口二郎 4勝2敗
敗戦投手 森井茂     0勝4敗

二塁打 (大)野口明、浅岡

勝利打点 なし


吉田猪佐喜、9刺殺を記録

 大洋は初回、先頭の中村信一は左飛、織辺由三が放った左翼への痛烈なライナーはレフト吉田猪佐喜がファインプレー、濃人渉がレフト線にヒットを放ち、野口明の右翼線二塁打で二死二三塁、ここで浅岡三郎の遊ゴロをショート飯塚誠がエラーする間に三走濃人が還って1点を先制する。

 リードを奪った大洋は先発の三富恒雄を2回で下げて3回から野口二郎を投入、野口は7イニングを3安打1四球7三振無失点に抑えてスミ一を守り切った。


 名古屋は1回の守備から先取点を取られたところで先発の森井茂に代えて石丸進一を投入、石丸は7回3分の1を3安打1四球2三振無失点という好投を見せた。


 この試合では大洋打線の打球方向に注目してみましょう。初回の中村の左飛と織辺の左直は先発の森井茂から打ったもの、森井がスローボールの使い手であったことはよく知られているところであり、センター返しが主流であった当時に中村と織辺が引っ張ったのは理解できる。ピッチャーが石丸進一に代わってからも、3回は織辺が左飛、野口明も左飛。4回も野口二郎が左飛、佐藤武夫も左飛。5回は中村が左飛、6回は浅岡が左飛。7回は織辺が左飛、結局、初回の織辺の左直を含めてレフト吉田猪佐喜は9個の刺殺を記録した。


 大洋打線は石丸進一から7本のレフトフライを打った。大洋打線は三富恒雄を除いて全員が右打者であり三富は左飛又は左直を打っていない。大洋打線が引っ張り作戦に出たというより、石丸進一のボールには左程スピードがある訳ではないと見るのが妥当ではないでしょうか。神格化されてしまっている石丸進一は、一部では快速球投手のイメージが作られてしまっています。当ブログは、石丸進一のスピードを否定することを目的にしているのではなく、真実を追求したいと考えています。


 レフトへの打球が目立った大洋打線の中で、野口明が初回に放ったライト線二塁打が勝負を決めた。戦場から戻ってきた野口明の冷静なバッティングが光った。










*野口二郎は3回からリリーフしてスミ一を守りきり、石丸進一は初回からリリーフして3安打無失点であった。













*大洋打線は1個の左直と8個の左飛を記録した。
















*「雑記」欄には「吉田左翼手 9刺殺を記録す。」と書かれています。























 

0 件のコメント:

コメントを投稿