１３年秋 イーグルスvsジャイアンツ ５回戦

11月6日 （日） 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 イーグルス   １２勝１７敗４分 0.414 望月潤一
0 0 1 0 0 0 0 1 X  2 ジャイアンツ ２５勝６敗１分   0.806 水原茂

勝利投手 水原茂     ８勝２敗
敗戦投手 望月潤一 ２勝３敗


二塁打　（イ）太田　（ジ）白石
三塁打　（イ）杉田屋

水原、三原の老獪、若い望月を降す


　変則ダブルの第二試合となるジャイアンツは水原茂が先発。一方イーグルスは中河美芳を怪我で欠き若手の望月潤一が先発。14時30分、横沢三郎主審がプレイボールをコール。

　ジャイアンツは3回、この回先頭の三原脩がワンスリーから四球を選んで出塁、白石敏男はツースリーから投ゴロ、これをピッチャー望月が一塁に悪送球する隙を突いて一走三原が一気にホームまで駆け抜け1点を先制する。

　ジャイアンツは8回、この回先頭の三原が中前打で出塁、白石の投ゴロで三原は二進、千葉茂の二ゴロで三原は三進、中島治康のピッチャー強襲ヒットで三原が還って2-0とする。

　水原茂は4安打4四球1死球2三振、126球の投球で今季初完封。6回、7回以外は毎回走者を背負うピッチングであったが3回は一死満塁で太田健一の投ゴロを捌いて1-2-3のゲッツー。5回の無死一二塁もバッキー・ハリスの投ゴロを三塁に送球して二走大貫賢を三封し、太田を遊直に打ち取りショート白石がそのまま二塁ベースを踏んで飛び出していた二走野村実は還れずゲッツー。最終回も一死一塁で代打古川正男を遊ゴロに打ち取り6-4-3のゲッツーで試合を締め括る。

　一方望月潤一は5安打3四球7三振、8回を118球で投げ抜き、数字では寧ろ水原を上回っているが初回は自らの悪送球で三原の絶妙の走塁にやられ、最終回は無死一塁での白石の投ゴロに慎重になり過ぎて三原に進塁を許し、二死三塁で中島治康を迎えて敬遠せずに勝負する愚を犯した。

　内容的には勝負の行方はどちらに転んでもおかしくは無かったが、水原・三原の老獪が若い望月を降した一戦であった。



　　　　　＊ベテラン水原茂が若い望月潤一を降したピッチング