2011年6月23日木曜日

13年秋 南海vs金鯱 5回戦

11月14日 (月) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 南海 10勝26敗3分 0.278 政野岩夫
0 0 0 0 0 1 5 0 X 6 金鯱 11勝29敗       0.275 中山正嘉


勝利投手 中山正嘉 6勝13敗
敗戦投手 政野岩夫 4勝7敗


二塁打 (南)中田、高野 (金)武笠

先発全員安打


 現在金鯱は南海に2ゲーム差の最下位であるが本日の今季最終戦に勝って南海が連敗すると引分け数の関係で最下位が入れ替わる。今日も九番キャッチャーは岡田源三郎監督。
 
 金鯱先発の中山正嘉は岡田源三郎御大のリードに応えて6回まで南海打線をヒット2本に抑える好投。鈴木芳太郎、中村金次、高野百介の好調なクリーンナップトリオも高野の二塁打1本だけ。

 南海先発の政野岩夫も5回まで金鯱打線を2安打無得点に抑えていたが、金鯱は6回、この回先頭の小林茂太の三ゴロをサード平井猪三郎がエラー、小林は二盗とキャッチャー中田道信の悪送球で三塁に進み中山正嘉四球で無死一三塁、武笠茂男が右中間に先制タイムリー二塁打を放ち1-0とする。

 南海は7回、この回先頭の高野が四球で出塁、中野正雄の三ゴロを併殺を焦ったサード岡野八郎が二塁に悪送球する間に高野が三塁に進んで無死一三塁、中田が右前に同点タイムリーを放って1-1とする。

 金鯱7回裏、先頭の佐々木常助が中前打で出塁、岡野が右前打で続きこれをライト鈴木が後逸、佐々木は二塁、三塁を蹴ってホームに走り鈴木からの返球を中継したセカンド西端利郎のバックホームがが悪送球となる間にホームインして2-1と勝ち越し、更に三塁に達していた打者走者の岡野もホームに還り3-1とする。瀬井清右翼線ヒット、小林は中飛に倒れるが中山が中前打、武笠右飛で二死一二塁から瀬井が三盗、これがキャッチャー中田のこの日二つ目の悪送球を誘いホームに還って4-1、中山も二塁に進み浅井太郎が中前にタイムリーを放って5-1、五味芳夫が中前打でつなぎ岡田源三郎監督が止めの左前タイムリーを放ってこの回5点、6-1とする。


 中山正嘉は4安打6四球4三振、120球の完投で今季最終戦を飾る。中山は昭和12年7月10日、12年春季リーグ戦でタイガースとジャイアンツが激しい首位争いを繰り広げる最終局面でタイガースを完封しているが、この時も岡田源三郎監督が先発マスクを被った試合であった。中山は翌日もタイガースを二試合連続完封してジャイアンツの優勝が決定した。松山商業時代は甲子園優勝投手、金鯱に入団して練習では岡田源三郎監督が自らマスクを被って指導してきた。岡田監督がマスクを被ると、意気に感じて熱投を見せる。

 金鯱は入営が相次ぎ不本意な成績に終わったが、今季最終戦を先発全員安打で飾った。7回に見せたセンター返しの連続攻撃は見事なものであった。




               *金鯱打戦は先発全員安打







          *中山正嘉は完投で今季最終戦を飾る



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