2021年8月1日日曜日

21年 パシフィックvsセネタース 11回戦

9月7日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 2 3 パ軍 29勝42敗2分 0.408 井筒研一 木暮力三 
0 0 0 1 0 3 3 0 X 7 セ軍 31勝41敗 0.431 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 17勝13敗 
敗戦投手 井筒研一     11勝15敗

二塁打 (セ)大下、白木
三塁打 (パ)小暮
本塁打 (セ)大下弘 14号、15号

勝利打点 (セ)大下弘 6

猛打賞 (セ)大下弘 6


大下弘、4度目の1試合2本塁打

 後楽園の第2試合は井筒研一と白木義一郎の先発で午後3時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 3回まで両軍1安打ずつで無得点。

 セ軍は4回裏、二死後大下がライトスタンドに大きく弧を描く第14号ホームランを叩き込んで1点を先制する。

 セ軍は6回裏、先頭の一言多十が四球で出塁、飯島が鋭いライナーを中前に弾き返して無死一二塁、大下を迎えた場面でパ軍藤本定義監督は先発の井筒に代えて左の木暮力三をマウンドに送る。小暮はくさい所を突いていくがストレートの四球となって無死満塁、白木がレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち3-0、鈴木清一の遊ゴロで三走大下がホームに突っ込み、ショート白石がバックホームしてタイミングはアウトであったがキャッチャー伊勢川が落球、大下がホームインして4-0とする。

 セ軍先発の白木は初回先頭の白石に左前打を許した以降は7回までノーヒットピッチングを続ける。

 セ軍は7回裏、先頭の横沢の当りは三ゴロ、これをサード中谷がエラー、一言が四球を選んで無死一二塁、飯島は左飛に倒れて一死一二塁、ここで大下がライトスタンドに第15号スリーラン、7-0とする。

 パ軍は8回表、二死後松井信勝が四球で出塁、小暮が左中間にタイムリー三塁打を放ち1点返して1-7とする。

 パ軍は9回表、先頭の富松が左前打で出塁、藤井は中前打、森下は四球で無死満塁、小島利男の三ゴロをサード横沢がエラーする間に三走富松が還って2-7、小島には打点1が記録された。中谷は三飛に倒れて一死満塁、伊勢川の三ゴロ併殺崩れの間に三走藤井が還って3-7、最後は松井に代わる代打佐竹一雄が右飛に倒れてゲームセット。

 白木義一郎は4安打2四球2三振の完投で17勝目をマーク、混戦のハーラー争いから一歩抜け出し単独トップに躍り出る。

 パ軍藤本監督は大下対策として、これまで外野で使い続けてきた木暮力三をベンチに温存してリリーフの機会を探っていたようだ。パ軍は三本柱の真田、井筒、湯浅が右投手、1度登板がある森下重好も右投げで左投手がいない。小暮は戦前はプロでは投手経験がなくこの日がプロ入り初登板となったが、大下に一発を喫した。

 大下は今季4度目の1試合2本塁打で15号。左投手からの本塁打は4本目となる。15本のうちライナーは1本だけで、残りの14本は大きく弧を描く飛球である。

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