0 0 0 0 1 0 1 2 0 0 4 グ軍 46勝27敗1分 0.630 別所昭
0 1 2 0 0 0 0 0 1 0 4 巨人 44勝27敗2分 0.620 近藤貞雄 藤本英雄
二塁打 (グ)田川、安井
三塁打 (巨)黒沢
勝利打点 なし
巨人、手痛い引分け
西宮の第2試合は別所昭と近藤貞雄の先発で午後4時42分、池田球審の右手が上がりプレイボール。
第1試合は午前11時9分開始で午後零時36分に終了しているので4時間6分のインターバルがあった。通常、第1試合は午後1時開始なので、お昼頃に何かのセレモニーが行われた可能性がある。
巨人は初回、先頭の山田潔が四球で出塁、山川喜作の右前打で無死一三塁、千葉は浅い右飛に倒れ、山川が二盗を決めて一死二三塁、しかし川上は遊飛、黒沢は遊ゴロに倒れて無得点。
巨人は2回裏、一死後多田が四球で出塁、呉新亨も四球を選び、近藤の右前タイムリーで1点を先制する。なおも一死一三塁のチャンスが続き、トップに返り山田は二飛、山川はストレートの四球で二死満塁、しかし千葉は三振に倒れて1点止まり。
巨人は3回裏、先頭の川上が三遊間にヒット、黒沢の右中間タイムリー三塁打で2-0、一死後多田の遊ゴロの間に三走黒沢が還って3-0と試合の主導権を握る。
グ軍は4回表、先頭の安井が四球で出塁するが、田川の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。
グ軍は5回表、先頭の木村勉が中前打、別所も中前打で無死一三塁、筒井が中前タイムリーを放ち1-3、無死一二塁から宮崎のピッチャー小フライに二走別所が戻れずダブルプレー。
グ軍は7回表、先頭の山本一人監督がストレートの四球で出塁、堀井の中前打で無死一三塁、木村の遊ゴロ併殺崩れの間に三走山本が還って2-3、別所の当りは右前に抜けるがライト中島からの二塁送球に木村は二封、ライトゴロが記録されて二死一塁、筒井の中前打で二死二三塁、しかし宮崎の代打岡村は一ゴロに倒れて1点差まで。
グ軍は8回表、一死後安井が四球で出塁、田川の右中間タイムリー二塁打で3-3の同点、巨人ベンチはここで近藤から藤本英雄にスイッチ、山本は四球を選んで一死一二塁、堀井の左前タイムリーで4-3と逆転に成功する。
巨人は9回裏、一死後藤本の当りは三ゴロ、これをサード河西がエラー、トップに返り山田の右前打で一死一三塁、しかし三走藤本が別所の牽制に刺されて二死一塁、山川が四球を選んで二死一二塁、ここで千葉が右前に同点タイムリーを放ち4-4と追い付く。なおも二死一三塁とサヨナラのチャンス、しかし川上は別所の剛球の前に左飛に倒れて試合は延長戦に。
グ軍は10回表、一死後安井が右中間に二塁打、田川の二ゴロで安井は三進、山本は四球から二盗を決めて二死二三塁、しかし堀井は三振に倒れて無得点。
巨人は10回裏、別所の前に三者凡退、日没引分けに終わる。
一般には昭和21年ペナントレースはパ軍の没収試合によりグ軍が1勝差で巨人を上回ったことによるものと言われるが、巨人がこの試合であと1本出ていればグ軍を抑えて戦後初年度のペナントレースを制していたのである。
山田潔は9回までに7刺殺9補殺を記録した。詳細は別項にて詳述。
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