0 2 4 1 0 0 1 0 8 16 中部 24勝45敗2分 0.348 服部受弘
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 ゴ軍 29勝42敗1分 0.408 内藤幸三 江田孝
勝利投手 服部受弘 7勝6敗
敗戦投手 内藤幸三 15勝17敗
二塁打 (中)山本2、服部
三塁打 (中)藤原、杉浦2 (ゴ)坪内
本塁打 (中)杉浦清 3号
勝利打点 (中)杉浦清 1
猛打賞 (中)杉浦清(4安打)1、三村勲(4安打)2
エポックメイキング
後楽園の第1試合は服部受弘と内藤幸三の先発で午後1時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。
この試合で中部は二番ライトに石田政良、九番セカンドに山本尚敏を起用した。この二人がスタメンに名を連ねたのは7月にも2度あったが、両名がフル出場した試合はこの試合が初めてである。石田も山本も昭和16年以来5年ぶりに復帰した大ベテランであり、石田は昭和15年の盗塁王、山本も昭和23年に代走で20盗塁を記録することとなる俊足好守の好選手である。
中部は2回表、先頭の杉浦清監督がレフトスタンドに第3号ホームランを叩き込んで1点を先制、二死後服部が左前打で出塁、山本が右中間奥深くにタイムリー二塁打を放ち2-0とする。早くも山本起用が成功。
中部は3回表、先頭の石田がレフト線ヒットで出塁、古川も左前打、小鶴の中前タイムリーで山本が俊足を飛ばして生還し3-0、杉浦は四球で無死満塁、藤原が押し出し四球を選んで4-0、三村が中前に2点タイムリーを放ち6-0として内藤をKO、代わった江田孝が後続を抑える。
中部は4回表、一死後小鶴が四球で出塁、杉浦が三塁線にヒット、二死後三村の中前タイムリーで7-0とする。
中部は7回表、先頭の藤原が左中間に三塁打、三村が3打席連続タイムリーを三遊間に放ち8-0とする。
中部は9回表、先頭の杉浦が左中間に三塁打、一死後三村が4打席連続タイムリーとなる中前打を放ち9-0、服部の左越え二塁打で一死二三塁、山本の右中間2点タイムリー二塁打で11-0、トップに返り岩本は左飛に倒れるが、石田が左前打から二盗を決めて二死二三塁、古川は四球で二死満塁、小鶴の三ゴロをサード中村信一がエラーする間に三走山本が還って12-0、なおも続く二死満塁から杉浦が中越えに走者一掃の三塁打を放ち15-0、藤原の中前タイムリーでこの回一挙8点、16-0とする。
ゴ軍は9回裏、ヒットの中村と入れ替わった大友を二塁に置いて坪内道則監督が左中間にタイムリー三塁打を放ち零封を免れる。
服部受弘は5安打無四球7三振の完投で7勝目をマークする。味方の攻撃時間が長かった中で無四球に抑えたことは今後の自信につながるのではないか。
杉浦清監督は5打数4安打4打点、三塁打2本、本塁打1本。三村勲は6打数4安打、4打席連続タイムリーヒットを放ち5打点の活躍であった。
断トツの最下位に低迷する中部は強力打線が機能して大勝。この試合を境に調子を上げていき、この後のシーズン終了までの試合を勝ち越すこととなる。最終結果は最下位であるが、パ軍と同率7位まで追い上げることとなり、翌年の2位躍進につなげる。この試合は戦後の中日球団史にとって、エポックメイキングとなったのである。
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