7月21日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 2 1 1 1 1 0 1 8 グ軍 24勝19敗 0.558 別所昭
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 巨人 30勝18敗1分 0.625 中尾輝三 宮下信明
勝利投手 別所昭 6勝3敗
敗戦投手 中尾輝三 5勝5敗
二塁打 (グ)堀井、山本、坂本2、宮崎、別所
勝利打点 (グ)堀井数男 5
猛打賞 (グ)筒井敬三 2、阪本政数(4安打)1
グ軍、ねちっこく加点
後楽園の第2試合は別所昭と中尾輝三の先発で午後3時13分、池田球審の右手が上がりプレイボール。
グ軍は2回表、先頭の山本一人監督が中前打、センター呉新亨がファンブルして無死二塁、堀井数男のライト線二塁打で1点を先制する。
グ軍は3回表、二死後安井亀和が四球を選んで出塁、田川豊もストレートの四球で二死一二塁、山本の左中間二塁打で二者還り3-0とする。
グ軍は4回表、一死後筒井敬三が中前打で出塁、阪本政数が左前打、これをレフト黒沢俊夫が後逸する間に一走筒井が還って4-0、記録はワンヒットワンエラー。
グ軍は5回表、先頭の安井が右前打で出塁、田川の三前バントが内野安打となって無死一二塁、山本はストレートの四球で無死満塁、堀井は捕邪飛に倒れるが、別所の右犠飛で5-0とする。
グ軍は6回表、先頭の阪本が右中間に二塁打、続く宮崎仁郎もレフトに二塁打を放ち6-0とする。巨人ベンチはここで先発の中尾から宮下信明にスイッチ。
グ軍は7回表、二死後筒井が中前打で出塁、坂本が2打席連続となる二塁打をライト線に放ち、筒井が一気にホームに還って7-0とする。
巨人は7回裏、一死後山田潔が四球を選んで出塁、トップに返り呉新亨のニゴロでランナーが入れ替わり、山川喜作の右前打で二死一三塁、千葉の中前タイムリーでようやく1点返して1-7とする。
グ軍は9回表、二死後別所が左中間に二塁打、筒井の左前打で二死一三塁、阪本のこの日4本目のヒットがレフト線タイムリーとなって8-1としてグ軍が快勝。
別所昭は6安打8四球2三振の完投で6勝目をあげる。
阪本政数が5打数4安打2打点、二塁打2本の活躍。阪本は今季通算8安打の成績を残してプロの世界を去ることになるが、その半分をこの試合で記録した。
実況のとおりグ軍はねちっこく加点した。これをやられると相手チームは戦意を喪失するが、相手の嫌がるとことをやるのは勝負の鉄則。鶴岡野球の真骨頂と言える試合であった。この試合は一番センター河西俊雄、二番セカンド安井亀和、三番ライト田川豊のオーダーであったが、この3人が一番から三番を組むのはこの試合が初めてであり、この後シーズン終了まで、一二番の入れ替わりはあるがこの3人が一番から三番に固定されることになる。戦後初年度のグ軍機動力野球の骨格が固まってきた。
グ軍は勝率5割前後をウロウロしていたが、4連勝でいつの間にか三強に迫ってきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿